ついこの間迄硬い蕾だった白木蓮が、冷たい雨の中で見事な花を咲かせていました。
思い切り外を歩いて、花開く春の自然を満喫したいけど、諸事情(?)により私は今巣篭もりしてます。
自分の場合、こう言う時の心の救いは読書です。
文春の記事は最近ちょっと毒が効きすぎて敬遠する点がありますが、読み出すとさすがに面白いです。
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今週も表紙は、故和田誠の作品の再掲載です。
和田さんは猫が好きだったのですね。
この週刊誌に私が惹かれるのは、慣れ親しんだ期間が長いので、昔にタイムスリップした気分になれるからです。
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東海林さだおの漫画もお馴染みです。
同時代の方、東海林先生はマンネリズムにならぬよう、常に最新の社会事情にアンテナを張ってます。
そこで取り上げた「8050」問題。
でも、一体「8050」問題って何だろうか?私全然知らなかったです。
ググッてみます。
一口に言えば、「不登校児だった子供世代が引きこもって社会に出ず50代になった時、その子を養う親世代は80代になってしまう」という問題です。
親の介護問題で悩んだ団塊世代の私にはちょっと理解しがたいです。つまり学校内において不登校児は殆どいないし、第一に80代まで生きる人も少ない時代でした。老人の割合が少なくて老親の生活を子供が世話するのが常識だった。
姑舅問題が自分達世代の負担だったのです。
全く違う社会構造が今の日本の現実です。
そんな割合で精神障害者の子供が増える事は考えがたい。つまり引きこもりイコール精神障害ではないと思います。
という事は、子供の数が減少したためか、はたまた社会構造そのものが変化したためか、相当過酷なイジメが学校内もしくは職場で起きているのではないか?
今は社会的にイジメが常習化した時代です。爺さん婆さんが悪質なイジメにあって「そんなバカな!」とアタフタしてる時じゃないみたいです。性善説を信じてるとイタイ目に遭います。
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振り返ってみると、バブル期の直前から、中高生のイジメによる自殺がマスコミの話題になってます。1986年東京中野の中学生の鹿川裕史君が盛岡駅のトイレの中で首吊り自殺をした事件がありました。
学校内の教師も加担した「葬式ごっこ」(彼に追悼の言葉を書き連ねた色紙が机の上に載っていた)の為、鹿川君は不登校に陥った。
普通の生活に戻ろうとすると又理屈に合わないイジメが始まる。
とうとう彼は『生き地獄だ』という遺書を残してこの世を去った。
朝一番、登校して自分の机の上に「やすらかにねむれ」「ざまあみろ」などと書かれた色紙が仲間の筈の生徒や教えてくれる筈の先生の連名で置いてあったら、これを冗談で済ませておけますかね?
私はその時鹿川君を嫌われるような暗い子供と想像してしまったが、イジメが常態化してる今の社会からみるとどうもそうでないらしい。
外に出て傷ついて死ぬ位だったら家で籠ってた方が楽と引きこもりになって、それが常態化した人が大人になったとしたら、、
そういう家庭が激増したとしたら、、
これは一大社会問題と思いますね。