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読書の森

病との向き合い方

先日の自分の話だけでなく、病は人の最大の悩みの一つです。
昨今のコロナ禍で、健康の大切さを思い知らされた方も多いでしょう。

人生100年と言いますが、長生きでも病と道連れではゾッとしません。それでも老化と共に病気と仲良く付き合わねばならないらしい。

週刊誌の記事にも著名人が語る「病との向き合い方」が載ってました。
その中で私が参考になったのは「難聴」に悩んだミュージシャン、井上順さんの話です。





「最近の人たちはお腹から声を出していないんじゃないか?」
井上順は50代半ばからそう感じたのです。
映画を観ていてもセリフが聞き取り辛い、会話をしていても相手の言葉がボゾボソと聞こえる。
そこで焦って「みんな元気に声を上げましょう!」と呼びかけたらキョトンとされたそうです。

つまり周りが大人しくなった訳でもなく、歌が下手になった訳でもない。
彼の聴力が加齢によって衰えたのです。しかもその進行を止められない。

井上順さん、凄いショックだったと思います。彼の本業は上がったりになるし、社交家なのに周りが何を言っているか分からないのです。

何回も聞き返すと相手も気をつけてちょっと避けるようになって、話すのが億劫になり、引きこもってしまったそうです。


実は私もそうです。社内で電話応対するのが得意だったのに、60歳近くのアルバイトで客先の話が全く聞き取れず、愕然とした事があります。

最近はもっと進んで、大好きだった音楽を聴いても小さな音で聞こえるだけでなく、非常にオンチで下手に聞こえる。
これが難聴のせいとやっと分かってショックでした。
非常に辛くて、大きな楽しみを失なった気がします。

かなりビクビクする事態で一生懸命隠そうとすれば、しゃべる場を避けるし、声は前に増して大きくなります。

解決しなければならない問題であります。

解決の為に、井上順さんは決心して補聴器を購入したそうです。ここで会話も自由にできて、新しい人生が開けたと感じたとか。

ただ、これで難聴の全ての事態が解決したのでしょうか?

母が補聴器をつけていた関係でよく分かるのですが、性能の良い補聴器は非常に高価であるし、それも永遠に使える訳でないです。
又、母の場合、頻繁に電池を取り替える必要があってしかも販売場所が限られて、かなり大変だったようです。又補聴器で完璧に以前と同様に聞き取れる訳でもないです。

井上順さんは現在三つの補聴器を使い分けてるそうですが、何十万円で何回か買い替えの必要がある補聴器にお金が使える人は結構限られていると思います。

より性能の良い半永久的に使用出来る補聴器が販売されると良いな、と思います。
人との距離を縮める為にも難聴と上手に付き合いたいものです。




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