韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

金融とITの垣根

2006-01-09 05:00:00 | 情報セキュリティ
 1/6付け日経朝刊のコラム「大機小機」のタイトルを引用させてもらいました。読んでみて、私とこのコラムの筆者の考え方に共通点が多いと感じたので、ここで紹介させて頂きました。

 東京証券取引所のトラブルに関して、コンピュータシステムの運営は別会社の東証コンピュータシステム(TCS)が全面的に請け負っていることを知りました。実際のインテグレータである富士通は、TCSと取引をしていることになります。

 しかし、そのTCSですが、東証の持ち株比率は3割に過ぎないそうです。財務改善をねらって約六割のTCS株を2002年に売却してしまったそうです。そのことにより位置づけがあいまいになってしまったTCSに対応を任せっきりにしていたことが、今回のトラブルの遠因になっていると、筆者は指摘します。

 私が今までブログで述べてきたのと大筋同意見なので、これを読んでいて思わずひざを叩いてしまいました。

 金融業は日々システム依存を高めているのに、それに逆行するような経営を行うのはおかしいと思うのですが、そのあたり経営者の感覚がずれていると思っていたのは私だけではなかったということです。

 このコラムでは、日本の金融機関の経営者は大半が文系出身でシステムのことをよく理解していないのではないかと述べていますが、システムの重要性を理解していないという点では同意見ですが、文系、理系であるかどうかはこの際関係ないと思います。

 文系出身でもシステムのことを理解している人は世の中にたくさんいます。この私もその一人です。問題は、センスと理解しようという気持ちだと思います。このどちらが欠けていても残念ながらシステムに詳しくなることは無理だと思います。

 経営者は、何も技術的なことをすべて理解する必要はないのです。システムの設計やプログラミングができなくてはいけないというわけではないのです。しかし、大局的な観点から自分の経営している企業で、システムがどのような役割を果たすべきか、そして、システムはどうあるべきかビジョンを描けて、そこに社員を引っ張っていく力が求められるのです。

 その意味で、少なくとも金融機関のトップに立つ人物はITやコンピュータシステムについて理解できる能力、センスを持っていることが要求されると思います。システム音痴な人物が金融機関のトップに立つことほど、不幸なことはありません。

 そして、ここでは金融機関を例に挙げていますが、一般の企業でも今後はITやコンピュータシステムなしで済む企業はほとんどないことを考えると、経営者には金融機関の経営者同様の能力が求められると考えられます。

 そうなれば、情報システム、情報セキュリティに対する無理解も解消されよりよい企業経営が実現されるのではないでしょうか。

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