韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

韓国のES細胞論文捏造事件

2006-01-16 05:00:00 | 情報セキュリティ
 このところ、連日報道されていた韓国のES細胞捏造事件ですが、決着をみたようです。結局、研究結果はすべて捏造だったという最悪の結果で終わってしまいました。

 個人の名誉心、国家としてのプライド、いろいろなものがからみあっての捏造だったのかもしれませんが、このような最先端分野での研究結果捏造がうそとばれずに済むと思いこんだであろう、件の教授のメンタリティに私はちょっと興味を抱きました。

 頭を冷やして考えれば、そのようなうその結果を発表すれば世界中の研究者の注目を浴びて、当然追試も行われるであろうし、早晩うそがばれることは明白なので、なぜこのような自分の研究者人生を棒に振るような愚かなことをしてしまったのか、理解に苦しむところです。

 下関駅の放火事件の時も述べましたが、あの事件のきっかけはほんの些細な、そして愚かな一人の老人の思いでした。今回の韓国の大学教授による論文捏造事件は、一見全く異なった背景で起こったように見えますが、自分の行動がどんな結果を引き起こすかということについての想像力が、全く欠如しており、自分の感情面のコントロールができない刹那的な愚かな行動だったと言えるでしょう。

 そういう意味では、人間の負の部分はインテリだろうが、貧しいその日暮らしの老人だろうが、変わらず持ち合わせていることがよくわかります。

 情報セキュリティ対策を行っていると、そのあたりの人間の負の昏い部分がよく見えてきます。メールアドレスを詐称してスパムメールを送りつけるのも、IPアドレスを偽造してどこかのサーバにDDOS攻撃を仕掛けるのも、人間の負の暗黒面をじかに感じることができる一例です。

 上記にあげた情報セキュリティの例は、実行者が完全な確信犯で、おそらく罪の意識など持っていないと想像できるので、もっとたちが悪いと思います。全く情状酌量の余地なしです。

 このようにして、情報セキュリティに日々かかわっているとひどく人間くさい事柄に直面することが多いのです。セキュリティ対策というまずは技術的な面に目が行きがちですが、実はこのような人間心理に対する関心や理解が不可欠だということを私は感じています。

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