日本経済新聞社の社員がインサイダー株取引容疑で逮捕されました。
これを聞くにつれ、日経の社員だった私の父の言葉を思い出します。「社員は株をやっちゃだめなんだよ」という言葉です。
こんな単純な不文律が社員の間で受け継がれていさえすれば、今回の事件は起きませんでした。私の父の時代には、特に会社の明示的な規則で縛らなくとも、社員としての不文律が機能していましたが数十年を経てモラルも地に落ちたというべきなのでしょうか。
この問題は、逮捕された社員個人の問題として法的には片づけられそうですが、日経という組織のコンプライアンス体制を大幅に見直すきっかけになることでしょう。社員の言い分としては、ゲーム感覚でやっということですが、それで3000万円の利益をあげたのであれば、遊び半分、軽い気持ちでやったという言い分も説得力をもちません。
株式分割等の株価に影響を与える企業から掲載を依頼された公告情報を保存したファイルが、担当者以外の社員でもかなり容易にのぞける状況にあったということなので、まず、その基本的な部分から立て直しをはからなくてはなりません。
そして、李下に冠を正さず、瓜田に靴を入れずという故事のとおり疑われるようなことは一切しないという規則ではなく、倫理が組織に根付くことが求められています。
最後は社員一人一人の倫理観にかかっています。
← おもしろかった、役に立ったという方はクリックして応援よろしくお願いします!
これを聞くにつれ、日経の社員だった私の父の言葉を思い出します。「社員は株をやっちゃだめなんだよ」という言葉です。
こんな単純な不文律が社員の間で受け継がれていさえすれば、今回の事件は起きませんでした。私の父の時代には、特に会社の明示的な規則で縛らなくとも、社員としての不文律が機能していましたが数十年を経てモラルも地に落ちたというべきなのでしょうか。
この問題は、逮捕された社員個人の問題として法的には片づけられそうですが、日経という組織のコンプライアンス体制を大幅に見直すきっかけになることでしょう。社員の言い分としては、ゲーム感覚でやっということですが、それで3000万円の利益をあげたのであれば、遊び半分、軽い気持ちでやったという言い分も説得力をもちません。
株式分割等の株価に影響を与える企業から掲載を依頼された公告情報を保存したファイルが、担当者以外の社員でもかなり容易にのぞける状況にあったということなので、まず、その基本的な部分から立て直しをはからなくてはなりません。
そして、李下に冠を正さず、瓜田に靴を入れずという故事のとおり疑われるようなことは一切しないという規則ではなく、倫理が組織に根付くことが求められています。
最後は社員一人一人の倫理観にかかっています。
