小説家くずれの大学講師の教え子に異常なほどに幸福感あふれる女性がいた。
それが病的(感情高揚性気質)ではなかろうかと心配した講師が心理カウンセラーに相談したことから科学ジャーナリストが遺伝学者が登場し、幸福感は遺伝的な作用によるもので、それを彼女は持っているってところから、マスコミが宗教界が巷の諸々が騒ぎ出し大騒動…。
とまぁ、これを読みながら、世の中で不幸に感じている人々が遺伝子治療でもって全員幸せになったとしたら、世界は平和になるかもしれないとか、でも面白くない世の中になるかもとか、そりゃSFのユートピアもので破壊する奴が出てくるんだよな~とか思いつつ、感情低迷性気質の自分は気分が晴れないままでいます。