近くの公園にある梅の木を見上げると紅い蕾が膨らんではいますが、咲いているのは殆どなくてがっかり。
今年の開花は、例年よりすこし遅いようです。で、また寒くなったりして、今日も冷たい雨が降って・・・こんな日はまたしてもWikipedia内をうろつくことに
日本、中国、朝鮮の歴史を遡り、ついには黄河文明や長江文明の頃に辿りつきましたが、それは紀元前1万年のころに興ったものだそうで・・・と一口にいっても、どのくらい昔なのかイメージが湧きません。 で、まぁ1世代が25から30年で代わるとすると、10,000年÷25年/世代=400世代 (あるいは300世代) ということになるわけですが、そんな家計図があれば、日本人も中国人も朝鮮人も、みんな親戚同士ということになるのでしょうね。
ところで、その家計図のようなものは、我々の体の中に遺伝子という形で刻まれているとのことです。
最も知られているのが母親からしか受け継がれないミトコンドリアDNAで、それを辿れば16±4万年前にアフリカで生まれた一人の女性にたどり着くというものです。 これと同じように父親からしか受け継がれないものとしてY染色体を辿る方法があるそうです。
これを辿り、遺伝子型の地域的な分布を調べることで、ご先祖たちがアフリカを出た後、どのようなルートを辿って地球のあまねく各地へと移動していったかを推測することが出来るのだそうです。
そこでWikipediaの「日本人」の中に、「Y染色体による系統分析」 という項目があるのですが、それによれば縄文人の系統を残すのであろうD2系統がアイヌ・沖縄において多く見られ、本州でも30から40%の割合で分布しているとのことです。これは日本とチベット固有の系統で古モンゴロイドというのだそうです。 その他の系統としてO2b-約30% O3-約20% となっています。
また、朝鮮ではO2b、O3 系統が殆どを占めており、中国の漢民族ではO3系統が多くを占めています。
・・・などなどから、日本人は、「5万年前に中央アジアにいたD2系統の集団が東進を続け、約3万年前に北方ルートで北海道に到った。その後、弥生時代の基になるO2b、O3系統が移り住んだ・・・」ということです。
モンゴロイドの特徴としては、目が細く鼻が低く全体的に丸いといった感じですが、それが寒さに耐えるように進化した結果というようにいわれています。 すると一旦は北上して、他のグループと大きく交わることなく独自の進化を数万年経た後、南下してアジアに広く分布するようになったと考えられるみたいです。
現在の北アジアに分布する様々な民族はC系統が多くあるのに対し、漢民族では殆どみられません。そういうことから地続きであっても、民族ごとに孤立した状態が数万年という単位で長らく続いていたのかもしれませんね。
そう思うと、有史以来の出来事は激流のごとき激しさで、その前の変化は本当にゆっくりとした流れとしか感じられません。中国が四千年の歴史だとしても、その40倍も前から我々がいるのですから・・・なんだか気が遠くなってきた。