アラフィフおひとりさまの現実

何てことのない日常を綴っております。

距離0cm

2018-01-17 20:04:17 | 彼のこと
前夜は、私の仕事終わりに一緒に夕食を食べました。
いつもなら、割と余裕を持って会う計画を立てていたのですが、その時は珍しく数日前のお誘いでした。この時もカウンター席でした(他に席がなかったため)。

この頃、車で出掛けても私は助手席で横並び、食事でも横並びで、彼の顔をまともに見ることがなく、たまに向かい合った席に座っても、彼は恥ずかしそうに視線を外すことが多かったので、なかなか正面の顔が覚えられませんでした(笑)。
その日も21時前には解散しました。

翌日。

日曜日だったのですが、研修があってたまたま彼の住む市へ行っていました。昼過ぎには研修が終わってしまったので、彼に

「今、何してますか? もし昼食がまだだったら一緒に食べませんか?」

とLINEしました。すぐに返信が来て、

「お弁当買って迎えに行くから、どこか外で食べない?」

とのこと。天気も良かったので、その提案に大賛成です。
海の見えるところでお弁当を食べ、話をしながら近くを散策しました。その後、風が強くなったので車の中へ移動し、そのまま夕日が沈むのをふたりで見ていました。


彼はいつも私の帰る時間を気にしてくれていて、その時も、もう帰らないとね…という彼の言葉で私は帰る用意をしていました。すると、そんな私を見ながら

「いつになったら私はあなたに触れてもいい?」

と彼が言い出したのです。突然の思わぬ言葉に、顔を上げた私も何だかよくわからないまま

「別に今でもいいよ」

と左手を出してしまいました。

彼はその手をそっと握り私を見つめています。
私もドキドキしながら彼を見つめ返しました。

次の瞬間グイッと引き寄せられ、私はそのまま彼の胸に飛び込む形で抱き締められました。

「ずっとこんな風に抱き締めたかった」

彼の胸も私と同じくらいドキドキしていました。
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