某日 新宿駅 JR西口地下改札口で見知らぬ、外国人女性に声をかけられた。
全く日本語はわからないようだったが、メモに「亀戸」と書いてあった。
改札の前でどうして良いかわからず、困っていたのだろう。
この外国人に英語で説明した。
まずは亀戸を一旦ローマ字でKAMEIDOと書き、運賃表(ローマ字)を一緒に確認しながら
持っていた傘を指し棒にしてYour destination is here, Kameido.
でも、わからない様子だったのでYou are going to Kameido. Right?
この時点で周りの人がジロジロ見てくるので小っ恥ずかしい。
でも、
やった!!通じた。次はその料金表の210円をまたまた指して、
Your fare will be 210 yen. And insert coins and press the button saying 210.
そして出てきた切符を取り、さああとは13番線の総武線各駅に乗れば一本でいけるからと
説明した。Ok,OK.と答えてくれたもののわからないかもしれないと思い
近くの駅員さんに頼んだ。
「この方は亀戸に行きたいと言っていますが、どの列車に乗ればいいのか
わからず困っているようなので、ホームまで連れていって欲しいのですけど?」
すると
「13番線行ってください。」とにべもない返事、しかも日本語。
それはもう伝えてあるんだけど・・・。案の定改札を少し入ったところで立ち止まっている。
駅員さんは忙しいのだろうが案内することも仕事の一貫なのでは?
困った様子の外国人を見捨てるみたいだったから
この駅員に「困っている様子なのでホームまで案内してきたいのですけど、いいですか?」
と訊いたら「130円です。駅構内に入るのであれば入場券が必要です。」
えっ、なんだかなあ!!
結局、たかが数10メートルで済む案内をしに入場券を買って見送ってあげたのでした。
果たして英語が通じたかどうかは疑問だ。見た目も反応も、漢字を使っていたことからも
中国人のようだったから。ただ、伝えようとしている気持ちなんかは分かってくれたのでは
ないか。こういうものこそ草の根レベルの日本セールスで、日本よいとこ、一度はおいで
となって評判や噂は広がって行くはず。そう願う。
鉄道や航空、バスなどは外国人がまずお世話になる交通手段。
移動するのが主目的かもしれないが
どんな旅にせよ移動車中も雰囲気を作る部分である。
ガイドや添乗員がついていようがいまいが
旅全体のうちのかなりを占めるだろう移動中が少しでも快適で
いいものであるように作っていけるのは接したり、対応する人間。
つまりはソフトの部分なのだ。
ハード面は鉄道に関していえばかなり先進的だと思う。
定時運行も、揺れの少ない快適な車内も
駅構内の設備も利用しやすいから。
それでも旅の思い出に一番残るものって出会いやふれあい。
人とのコミュニケーションが軸だろうなあ。
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