カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

長い長い1日

2011-08-07 18:25:57 | 沖縄

台風9号の来襲で2日間と12時間の停電でした。5日には、暴風雨の中、客室から本館へ本館から客室へお客様の送迎に命がけでした。ご宿泊のお客様には大変ご迷惑をお掛けしました。荒れ狂う風と雨に視界がゼロに近い状態で、風に飛ばされ、身動きすら出来ずに雨天の中に立ち尽くす以外に防ぎようがない・・・1歩でも動けば確実に飛ばされる・・・恐怖感でいっぱいでした。5日の夕方から電気が止まってしまい自家発電で、本館のライフラインのみ稼動していました。

めりめりと音を立てて倒れる木々、風の叫び声が空いっぱいに響き渡って悪魔の唸り声が3日間絶えることはありませんでした。女子スタッフのアパートでは、窓を突き破った風と雨が部屋いっぱいに襲い掛かってきたそうです。とにかく一目散で逃げ出して、大家さんの家に避難したそうです。

嵐のあとは、ヤシが倒れたり、真ん中から折れていたり、10メートルの大きなナンヨウスギが真っ二つの折れて道路をふさいでいました。庭園の中は、まるで怪獣が通り過ぎたような景色が残っていました。

さあ!今日から復旧に向けて頑張ります。本日、本来カンナにお泊りの予定だった全てお客様は近隣のホテルにカンナの責任でご宿泊を頂く手配が完了。お客様からは、カンナリゾートに泊まる為に沖縄に来たから何とかできないかとご意見を沢山頂きました。涙がでるほどうれしかったです。しかし、まだ安全が確保できない以上はお泊り頂くわけにはいきません。明日、全てのスタッフは朝9時に出勤して清掃や片付けを行います。あと2日待ってください。とにかく最善を尽くします。ホテルを愛してくださるお客様がいらっしゃる事を心に置いて明日からの作業に入ります。