カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

クラシックの凄さをあらためて・・

2011-07-17 07:41:24 | クラシック音楽

イベントを控えて台風の行方が気になる1週間でした。昨夜は、満月コンサートも盛況の中無事に終了しました。感動のひと時でした。與那覇理香さんの演奏は、ヴァイオリンの弦から生み出される音が何倍にも広がり時にやさしく、時にかなしく、美しくホール中に響き渡っていました。なかでも、宮古民謡トーガニ・アヤグ(編曲:與儀亨)はまるで宮古島の空に浮かぶ満月や風に揺れるさとうきび畑が目に浮かんでくるようで涙が出て仕方がありませんでした。優しく切ない宮古島の風景が心の中いっぱいに広がって来ました。與那嶺さん、感動をありがとう!

そして、大城英明さんのピアノ演奏ではガーシュインのサマータイムとW.ボルコムのヘビのキッスは、ピアニシモの柔らかくも切ない響きから、フォルテでは、大波のような迫力は、これがクラシックかと思えるほどのパワーとリズムには、驚きから呆然と見つめる自分がいました。大城さんに感謝の言葉が見つかりません。ありがとうございました。このコンサートのために行われたリハは10時間を越えていると思います。1時間の演奏のために費やす時間が今日の感動に結びついたんだと思います。

音楽とディナーの競演には、料理長も2回目を迎えましたが・・一流の演奏に負けない料理を演出する苦労は並大抵ではありません。メニューを考え、素材を探し、選ぶ・・そして、美しく盛り付ける・・まさに勝負です。この絶妙なバランスをお客様に堪能していただく為に1ヶ月に1度が精一杯です。

担当する私達も満月コンサートが終わるとホッとします。来月は、8月18日(木)琉球交響楽団シリーズで弦楽四重奏です。来月はVOL3.また、素晴らしい演奏を聞かせて頂けると心から待ち遠しい思いです。



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