カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

薬膳味噌

2011-07-07 07:01:36 | クラシック音楽

昨日、沖縄で100年の歴史を持つ「松藤」と言う泡盛を作っている崎山酒造の奥様が来館されました。その折におみやげで頂いたのが「薬膳味噌」。沖縄では、この薬膳と言う素材が多く商品化されている。薬膳味噌の原材料は、玄米、はと麦、黒ゴマ、黄大豆、黒千石大豆、沖縄自然海塩を使用して作られている。健康ブームの中で、沖縄では自然体でこのような天然素材での食材が豊富にあるように感じる。医食同源と言う言葉がこの土地には根付いている。昔ながらの製法や素材の活かし方がしっかりと守られている。しかも、「カチューユー」と言う沖縄の伝統的な食べ方が紹介されたいた。かつおぶしと薬膳味噌にお湯を注ぐだけと言うシンプルな食し方。このような伝統や食文化を見るとき、この土地は、人間が人間らしく生きるにはとても最適な環境にあるのだとつくづく感じる。

最近、「ケアツーリズム」言葉がとても気にかかる。沖縄でホテルの仕事をしている時に、おもてなしやサービス品質と言う事はどこのホテルにおいても実現されているけれど、人にやさしいホテルのあり方となると難しい。美味いものを食べていただくとか美食だとかスウィーツだとか限りなく魅力的フレーズが溢れている中で、粗食で健康的な食事を提供すると言うことはなかなか実際には提供できていない。

良く費用対効果という言葉があるけれど・・1万円の食事と言うと豪華で素晴らしい高価な素材が使われているコース料理のイメージがある。これは、身体に良いかと言うと別の問題。むしろコレストロール値も高くて、身体には決して望ましいものではない。しかし、高いお金を払って食べるものは、豪華なものでなければならないし、美味しいものでなければならない。と考える。料理長と話をする機会が会ったとき、ホテルは美味いものを作って出す事が使命だと・・・だから、低カロリーの病院食ではお客様は満足しないと言う。果たして、そうだろうか?厳選された素材で、本当に身体に良いものを提供することもホテルでの責任や使命ではないかと思う。もちろん、美味しい事に越した事はない。500グラム1,550円の味噌を使うと提供できる料理の価格は決して安くはならないけれど・・きちんと説明があり、この食事が健康を支えてくれるものであると理解されたら、お客様も満足して頂けるのではないだろうか?カンナリゾートヴィラのイタリアンももちろん琉球懐石も和食も薬膳料理としてお出ししているものがある。これからの食事を考える時にホテルのあり方も変わってくるのではないだろうか?



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