カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

静かな時間

2011-11-25 07:07:59 | 愛情

久しぶりに故郷の福岡に出かけて来ました。九州の地から見る沖縄がとても新鮮でした。久しぶりに両親との時間をゆっくりと過ごして・・・静かに流れる時間がとても貴重なものに感じました。

飛行機の中で、沖縄在住の国吉多美子さんのエッセーを読み返していました。「旅に出ると言うことは人を識ることから始まる。その人の国歴史やまた世界を見ることになる。どれだけ多くの人とかかわったか、どれだけ多くの国を見聞したかより、どれだけ深く生きることにかかっわったと言うことが真実を見れるのだ。と彼を通して教わった気がした。(セトウと青年より)

今回は、旅というものではなかったが、旅を見直す良い機会になった。何度も読み返して行く内に心の中に涼やかな風が吹き抜けて行くのを感じた。沖縄に旅に訪れる人々にどのように関わることができるか・・・。ホテルと言う仕事を通じて心が通い合う旅を楽しんで頂ける沖縄でありたいと思った。何気ない当たり前の風景に人が関わることで旅の魅力が何倍にもなるんだろなぁ!


バックパッカーの旅

2011-11-18 06:59:51 | 旅行

かつて20代の頃、オーストラリアに旅に出た。それは、突然の思い付きだった。毎日変わらない学生生活に刺激を求めての旅立ったのか・・何か心の中から湧いて出る冒険心だったのか今では、定かではないが、とにかく海外へ出かけようと言う衝動だった。コットンパンツにポロシャツにジャンパーを羽織って出かけた。バックにはTシャツと数枚の着替えだけ・・。後は、なんとかなると言う安易な旅だった。

しかし、この旅が自身にもたらしたものは想像以上に大きなものだった。初めて見る世界。シドニーに到着した時のわくわく感は今も忘れない。投宿するホテルも決まっていない中で、空港で宿探しから始まった。「シティー」と呼ばれるミッドタウンから電車で10分の所の街にある小さなホテルにチェックインしてとりあえず3日間のシドニー滞在を決め、そこからオーストラリアを1週しようと考えた。3日目の朝、ホテルを出て、バスターミナルに向かい、サーファーズパラダイスへ向かうことにした。約16時間のバスの旅。ちょうどスクールホリデーでもあって子供達が枕を抱えてバスに乗り込んで来る。両親の故郷への里帰りらしい。バスには、バックパッカーらしい若者達も大勢乗り込んで来た。動き出したバスの中では、早速情報交換が始まり、近くにいた女性がどこから来たのかと問われ日本からだと言うと、彼女は、来年は日本に行きたいと語っていた。彼女はドイツの大学生だった。こうして、様々な若者達とバスの中で深夜まで語り合ったのが昨日のことのように思える。B&Bにチェックインしようと思いながらもあまりに早い朝の到着だったのでビーチで時間をつぶすことにした。サーファーズパラダイスは、世界中から来た若者で溢れていた。知らない初対面の若者同士がどこがよかったとかどのそこのホテルのフロントにはひげが生えた女性がいたなんて笑い転げながら語り合った時代だった。こらが私の旅の原点となった。こうしてホテルの仕事をするなんて当時は思いもよらなかった。

世界が皮膚感覚で、身近に感じられたアナログの時代だった。生の情報を話す事でしか得られなかった時代だからこそ、隔たりなく語り合う事ができたのかもしれない。

*写真はオーストラリア政府観光局から

 


歩く・・歩く・・歩く・・!

2011-11-17 07:05:57 | 沖縄

沖縄生活1年が過ぎ、少し環境にも慣れて来たので、初心に返ってアパートからホテルまでを歩いて出勤することにした。歩いていると頭の中がすっきりしてくる。考えをまとめる、考えを巡らす、振り返るといったことが少しずつできるようになってきた。

沖縄の人々に喜んで貰えるホテルとは?ツーリストの人々にくつろいでもらえるホテルとは?と考え続けている。以前、関わっていたある地方の旅館は施設も古くあまり充分とはいえない環境だが・・いつもお客様で溢れていた。そこには、人の温もりがいつも感じられていた。女将さんは、いつも笑顔でお客様への心使いが決め細やかだった。女将さんの頭の中がコンピューターになっているようだ。記憶力と言う言葉では片付けられない。そこには、一人ひとりのお客様の記憶が鮮明に刻まれているようだ。まるで故郷に帰ってくるようにお客様が尋ねて来る。

自然の中にぽつんとある1軒旅館。今は、後継者もなく、7年ほど前に閉じてしまった。地方の旅館の多くは、後継者が居ないと言う。都会で仕事することは格好いいかもしれないけど・・まだまだ若い人たちには仕事をする場所は限りなくあると思う。

今、もう一度ホテルと言うもののあり方を考えてみたい。売る立場だけで考えがちな視点を買う立場の視点で見つめなおすことが大切な事かも知れない。

心使いが伝わるカンナリゾートヴィラでありたい。

カンナリゾートに今日も気持ちの良い朝陽が登って来る。

 


ホテル主催マラソン大会:アイアンマンレース

2011-11-16 06:47:23 | リゾートホテル

12月18日(日)カンナリゾートヴィラ主催、宜野座村後援、オリオンビール㈱、沖縄コカコーラ、琉球新報協賛でカンナ10マイルアイアンマンマラソンが開催される。

問合せ098-968-7011カンナリゾートヴィラ:マラソンとお問合わせ下さい。

アイアンマン・・と言うのは、宜野座村のこのコースの1/3は坂。しかも、半端じゃない・・上り坂が凄い!だらだらとした上り坂、急な胸突きの上り坂がコース内にいくつもある。コース自体も変化に富んでいる。ゴルフコースの中を突っ切ったり、サトウキビ畑、イチゴ畑の中を走りぬけかんなダムの公園を1周してビーチに沿って走る。海岸線の道は、海風に押されて元気に走れそうだ。

昨日、エントリーしたランナーにお会いしたが、こんなコースは初めてだと言うことでエントリーしたが10マイル(16.1KM)の体力では多分無理だと思うと語っていました。完走出来る人が何人になるか・・・。コースを車で走ってみたが、結構きついが結構楽しい。12月の沖縄は、ランニングには最適な季節。おしゃれして走ってみたり、景色を楽しんでみたり、仲間とわいわい走ってみたりと楽しみがいっぱいだと思う。本格的なランナーの方には、挑戦する面白さもあると思う。

かく言う私は、無理・・・。今の体力では、多分10KMくらいしか走れない・・(笑い)

*写真はコースの一部の上り坂

 


小さなライブ・・・東渕 剛さんからのプレゼント

2011-11-15 07:08:35 | 愛情

先日の日曜日に車いすの男性2人(1名は全身麻痺の方)がカンナに来館。ランチを楽しんで頂いて、庭園を散歩しながら休日を楽しんで頂いた。そこに、東渕さん(長淵剛のモノマネタレントさん:沖縄で活躍中)が12月のイベントを前に音だしのリハに来館。偶然の出会いから、始まった。

全身麻痺の男性が長淵剛の大ファンと言うことで急遽、ミニライブを開催してくださった。「乾杯」に始まって、4曲を歌ってくださった。もう大感激で・・聴衆は5人(私も入れて)は大喝采でした。歌は、心に届く大きなプレゼント。障がいを持ちながら一生懸命に今の自分に残された能力で生きようとする姿は、まさに大感動でした。

東渕さんありがとうございました!!!小さなことが大きな希望や歓びを生み出すんだとつくづく感じさせられた。