カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

想いを形にする難しさ、楽しさ

2011-11-06 07:43:29 | 沖縄

理想に活きることほど幸せなことはない。お金ではなく、自分が成し遂げたいとの想いを現実にする困難さは創造以上のものがある。と最近改めて感じている。昨夜、友人と語り合った中で、自分の生き方を変えられない不器用さが道を困難にしているのかとも感じた。人は、社会に生きているから、個人では何かを形にするためには多くの人々の協力や理解がどうしても必要になる。自分では、わかっているつもりでも・・現実には出来ていない。

理想を形にするためには、その理想がもたらす結果がどんなものなのかが見えていないと理解協力は得られない。そのために、事業計画書と言うもので理想の先にある形(結果)を描くことで理解を求める。どのようにすれば実現可能かと言うことも必然必要となる。

個人の想いから人々への想いへとその形が伝わって行く事で、何かが変わり始める。ホテルで、お客様を大切にしたいと考えて・・その想いを・・一人のお客様に伝える。最初は、一人のお客様の満足かもしれないけど・・一人また一人と伝わって行く事で、自分にも歓びが生まれてくる。想いが伝播して行く事で、理解者や協力者が生まれて来る。それが楽しいことであればあるほど一緒に歩く人が増えてくる。今は、苦しいかもしれないけれど・・・信念を持って、幸せを分かち合うことが出来たら道は必ず開けて来る。

最初は、一人から全て始まる。夢を実現したいと思うなら周りのせいにしないで自分がたくましく強くなることが大切。所詮、自分が幸せにならなければ人と幸せを分かち合うことは出来ないのだから。だから、強くならなくてはいけない。そして感謝の言葉を忘れないことが大切だと思う。

 


沖縄の東海岸

2011-11-05 08:02:09 | 沖縄

沖縄の観光は、もっぱら西海岸。ブランドを持ったホテルが林立する沖縄の観光のメッカ。観光のお客様も、東海岸?何かあったかしら?と言う印象が普通。しかし、東海岸は、沖縄の伝統芸能や文化が点在すると共に沖縄の原風景が残されているエリア。ビーチリゾートを望む方には不向きだと思う。しかし、沖縄を知る旅には、東海岸が良いと思う。

沖縄県うるま市の中高校生が出演している現代版組踊「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)。沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、現代音楽とダンスを取り入れて、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を描く、いわば「沖縄版ミュージカル」。 1999年に、当時の勝連町教育委員会が、子ども達の感動体験と居場所づくり、ふるさと再発見・子どもと大人が参画する地域おこしを目的に企画したものです。*亜麻和利HPより一部紹介文書利用

わざわざこの公演を観るために沖縄に来る価値が十分にある。涙が自然と溢れてくる、胸が熱くなってくる、忘れかけていた心に火がともされる静かな感動。

このような沖縄の姿も観て頂きたい!古い歴史を尋ねて歩く旅。芸能を堪能する旅。普段着の沖縄。沖縄にはこのような魅力溢れるたくさんの場所がある。琉球時代から連綿と保ち続けてこられた芸能・文化は、他に比較できないほどの魅了がある。沖縄の旅への視点を変えてみたらいかがでしょう?きっとこれまでにない大きな発見と感動に包まれると思います。

*写真は、「亜麻和利 HPより」

 


走る!走った!完走した!

2011-11-04 07:45:55 | リゾートホテル

昨日、沖縄県宜野座村で第47回宜野座駅伝が開催された。我カンナリゾートチームも参加。結果は最下位!完走した!3回目の参加。1回目は、タイムオーバー、2回目はブービー、そして今回は最下位と言う輝かしい歴史?に包まれての参加。

日ごろ調理場で包丁を握っている2人のシェフ、フロントでお客様のアテンドをしている今春入社した沖水OBのスタッフ、庭園でのガーデニングスタッフ(彼も今春入社のフレッシュマン)、バーでカクテルを作っている明桜大学OBのインテリスタッフ、レストランでサービスをしている今春入社の愛らしいスタッフ、プール担当の寡黙なスタッフ。全員7人の侍(一人は姫でした。)の走りが完走を果たした。

一人ひとりのランナーに伴走しながら、涙が出そうになった。黙々と走っている姿は感動的だった。声を掛けながら、掛け声がランナーのパワーにつながれ!と願いながら・・・。

最後の2.5Kmは、アンカーと一緒に走った。最初のメンバーも参加して5人で走り抜いた。来年は、一緒に走ろう!選手として、一緒に汗を流そうと思った。走ると言う単純なスポーツがこれほど感動を与えてくれるのはなんだろう?と思った。人間のあるがままの姿で走ると言う単純明快さが素晴らしいとすれば、私達ホテルも、着飾ることより、人の心に触れる素朴なサービスが必要なのではと思う。ホテルの全員が沿道で旗を振り、声をからしての応援も、心が一つになったように思う。ホテルの勤務が必要なスタッフは交代で応援。心が一つになると大きなパワーが生まれるんだと改めて感じた1日だった。カンナチームに優勝の文字は無い。けれど一人ひとりを応援しねぎらう心が参加する意味や価値があると思う。

 


車いすのウェディングショー始動

2011-11-03 09:04:06 | リゾートホテル

沖縄県宜野座村にあるカンナリゾートで開催する「車いすの花嫁」ウェディングショーが始動する。改めてこのプロジェクトの価値や意味を考えながら進めて行きたい。

小さなホテルがこのプロジェクトを進めて行こうと考えたのは、障がいを持つお客様がホテルに来られた時のアテンドをさせて頂いた時に少しでも快適に過ごして頂きたいと思ったことから始まった。特に、ウェディングは一生に一回の大きなイベント。しかも、女性にとっては、限りなく美しい瞬間だと思うと大切にしたいと強く考えるようになって、様々な人たちの意見や考えを聞きながら今日まで来た。この小さなホテルは、週刊誌やホテル案内広告など含めて表に出ることはあまりない。知る人ぞ知るホテルといった隠れ家的なホテル。これまでは、世間に露出することを極端に避けて来たけれど・・今回は思い切って積極的な行動を取ることにした。

最近、人と会うたびに「車いすの花嫁」ウェディングを語り続けている。人が幸せになることを多くの人たちが一緒になって喜んで頂けている事がうれしい。誰もが幸せになる権利を持っている。しかも、同じような環境で幸せを噛みしめる瞬間を心から望んでいる。このウェディングショーで結婚式を挙げて頂くカップルはまだ若い二人。女性が車いす、男性は健常者。この二人の幸せな、満面の笑顔で迎える瞬間を一緒に祝いたいと思う。私達がそんな機会を作れることに心から感謝したいと思う。プロジェクトリーダーも女性スタッフが務める。多くの人たちの善意や協力が花を咲かせるプロジェクトにしたいと思う。

心から感謝の言葉を伝えることが出来るように大成功のウェディングショーにしたい。


沖縄から日本へアジアへ

2011-11-02 08:31:45 | 愛情

10月27日から11月1日まで東京へ行って来ました。バスの中で、飛行機の中で沖縄の歴史を読み続けて来ました。沖縄の近代の歴史に女傑と言われた2人の女性。金城夏子さん、照屋敏子さん、この二人は、戦後の沖縄に大きな足跡を残しています。これまで、知らなかった沖縄の片鱗を見ることが少しですが見ることが出来たように思える。戦後の日本は食糧もなくとてつもなく厳しい時代であったと思っていましたが、ソテツ地獄と呼ばれる程厳しい時代は、本土にはなかったように思える。そんな中で現在の沖縄の原型が生まれ始めていた。

その時代、糸満には、驚くほどのパワーがあった。創造を絶する時代を勇敢に乗り越えて来た沖縄。だからこそ、21世紀は、沖縄が牽引していかなければならないものがあると思う。沖縄にしかできないことがあると思う。世界のうちなんちゅう大会で感じたうちなんちゅうパワーの源を感じ始めている。これまで、日本中を歩いたりアジアを歩いたけど・・沖縄のような土地は一切なかった。何が・・と言われると・・「人」「風土」だと思う。「なんくるないさ~」と笑顔で年配の女性が語る沖縄には、その厳しい時代の片鱗さえ見えない。日本人はもっと沖縄を知る必要があると思う。マスコミは、もっと沖縄を正しく伝える必要があると思う。

沖縄から始めること・・人の心に温もりと癒しを与える「ケア・ツーリズム」世界中の誰もが心から癒される「沖縄」。音楽、芸能、食、おもてなし、ホスピタリティーが自然にある。当たり前の様に沖縄にはある。観光も良い。けれど、沖縄の心に触れる旅を考えて見たらどうだろう!奥深い沖縄の文化・歴史は、きっと人々を幸せにしてくれるはず。