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三ツ石山(1,466m)・小畚山(1,467m)・大深岳(1,542m)・源太ヶ岳(1,545m)
(つづき)
”三ツ石”の名前らしく岩の積み重なった山頂に出ると、北側の斜面も同じように色づいていました。間近にそびえる岩手山以外にも、去年登った秋田駒ヶ岳、先週登ったばかりの秋田焼山。同じ山域にどっぷり浸かれている気がして嬉しくなります。
山登りを初めてから、毎年のように東北へ出かけるようになりました。
”今が一番いい色づきで、あと1週間後ろにずれるとこんな風にはならない”と教えてくれた人がいました。三ツ石山の紅葉の旬は短いようです。”今年の色づきは今一つだ、いい年にはもっと真っ赤に染まる”という人もいましたが、初めての自分にとってはこれで十分すぎるくらい美しかったです。
ここから小畚山、大深岳、そして最後に一番高い源太ヶ岳まで気持ちのいい道が続きます。振り返ると、最初に登った三ツ石山のピークがどこよりも鮮やかに色づいているように見えます。笹と紅葉の絨毯のような稜線へ分け入っていくのは最高でした。こんな感覚は今まで味わったことがありません。他に例えようのない、最もユニークな紅葉の風景がここにあります。
大深山へ向かって登山道がジグザグに線を描きます。
(登頂:2016年9月下旬) (つづく)