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大持山(1,294m) ((1)のつづき)
「~ 山名の大持山であるが、これは樹木の名にちなむようだ。秩父ではヤマグルマのことをモチといい、そのモチの大木があることからという。もっとも、西方の秩父浦山郷では、この山の紅葉が見事なことからアカハラ(赤腹?)山とも呼んでいるらしい。 ~」
(浅野孝一・打田鍈一・楠目高明・横山厚夫著『関東百山』(実業之日本社))
妻坂峠から1時間と少しの登りで稜線に出ました。この地点は、秩父市・飯能市・横瀬町の境目になっています。
そこから大持山の頂上へはすぐでした。山頂は狭く、山頂より低い場所からはえた樹が、山頂より高くまで伸びていました。
三角点があり、後で調べると三等三角点でした。基準点成果等閲覧サービス(国土地理院)で点の記を調べると、三角点は「持山」という名前で、順路欄には「~ 妻坂峠ヨリ右折 ~」と、この日に登った道のことが書かれているようです。そこには「行路難」ともあり、測量当時(明治37年)は今よりも歩きにくかったのだろうと思います。
ちなみに、妻坂峠から大持山と反対側に歩くと武川岳に至ります。そこにも三等三角点がありますが、「現況状態」は「亡失」と表示され、点の記は閲覧できないとのことでした。
「モチの大木」は分かりませんでしたが、嬉しかったのはブナの大木があることでした。大持山の周辺は、登ったことのある秩父の山々の中で、最も美しい原生林が残っている場所だと思いました。
(登頂:2017年10月下旬) (つづく)