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浅間山(2,568m) (つづき)
樹林帯を抜けると、いよいよ活火山の核心部分へ入っていきます。背後には黒斑山をはじめとした、外輪山の急峻な崖が見えます。あの崖にも登山道がついていますが、さぞかし急な道のりだろうと思われます。頂上に近づくにつれ、風が強くなってきます。ザックからウィンドブレーカーを出しました。
荒涼とした風景の中をたんたんと登っていきます。下る人と多くすれ違いました。登りきったところが火口から半径500m、もっとも近い地点です。これ以上近づくことはできません。シェルターがありました。同じ火山でも、例えば富士山にはないものです。万が一の際には逃げ込むのでしょう。入ってみましたが、噴石から身を守るには心もとない感じがしました。
前掛山は浅間山の本当の山頂よりも低いせいか、あるいは形状が複雑だからか、たとえば岩手山のように、くるっと全容を見渡すことはできません。しかし、見えている部分だけでもすごい迫力で、とにかく大きいです。遠くの山の眺望もよかったです。四阿山をこれほど間近で眺めたのは初めてです。なるほど確かに山が屋根の形に見えます。その奥に見える山々は、どれがどの山かよく分かりませんでしたが、どの山も残雪が豊富でした。これだから高山へ登るのは楽しいと思います。車窓から何回も眺めた山に登ることができて感無量でした。下りは同じ道のりを戻り、浅間山荘の褐色の温泉につかって帰りました。
(登頂:2015年5月中旬)