心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

北海道・大雪山 黒岳から北鎮岳・旭岳への縦走(3) お鉢平展望台から北鎮岳へ

2020年03月16日 | 北海道の山


大雪山 黒岳(1,984m)・北鎮岳(2,244m)・旭岳(2,291m) (つづき)

 「~ 大雪山群峰の盟主ともいうべき北鎮岳の頂に達して、さらに驚きぬ。周回三里ばかりの噴火口を控えたり。その噴火口は波状の平原に連れるが、擂鉢の如くには深く陥らず、大皿の如くにて、大雪山の頂上は南北三里、東西二里もあるべく、その周囲には北鎮岳、凌雲岳、黒岳、赤岳、白雲岳、熊ヶ岳、など崛起し、南に連りて旭岳孤立す。 ~」(大町桂月『層雲峡より大雪山へ』(近藤信行編『山の旅 大正・昭和篇』(岩波文庫)


 お鉢平展望台ではまた素晴らしい景観が広がります。
 確かに、擂鉢ほどは深くない火口がスケールの大きさを生み出し、稜線に伝って残る雪が開放感を演出しています。手書きの看板にも味があります。
 残雪を登り切ると、北海道で二番目に高い北鎮岳の頂上です。
 「孤立」している旭岳の方向に、雲がかかり始めました。
 烏帽子岳のピークが、さらに小さくなっています。大雪山の大きな高原は、一つ一つの山々を小さく見せてしまいます。大平原の中には、ところどころ小さな崖のような部分もあります。
 西側の山は比布岳(2,197m)で、”~~~エレキバン”のような名前の山です(読みは同じです)。プリンの形をしていて、カラメルの部分には石がゴロゴロしていました。 
 比布岳は上川郡東川町と上川町の境目に位置しています。
 同じ上川郡には比布町という町もあり、「世界一大雪山がきれいに見える町」と宣伝をしています。







 (登頂:2013年8月上旬) (つづく)  



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