皇海山(2,144m) (つづき)
頂上には、”渡良瀬川水源碑”と彫られた大きな標識が建っていました。樹と樹の間から、日光白根山や尾瀬の至仏山などが見え、思っていたより眺望がよかったです。標識の先へも進んでみたいと思いますが、道は山頂でぷっつり途切れています。
大きな樹に囲まれた頂上は、燦々と太陽が照り付けて明るいです。
皇海山はどこをとっても奥深い山でした。遠い山頂までやってきたというのではなく、歩き始めから遠くまで来たなという雰囲気でした。その雰囲気は山頂に着くまでそのまま保たれるのです。「すかいさん」の漢字に「海」の字が使われているのは、この山に全くふさわしいです。
登山口まで20kmも林道を車で走り、さらに3時間登ってきた場所がここでした。ほとんどすべての場所が人の手によって拓かれた関東地方にも、こんな山があったのかという驚きがありました。関東には、皇海山に似た山は一つもないと思います。とてもユニークな山を見つけたと思いました。
(登頂:2017年10月初旬)