心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

北アルプス・折立から新穂高への縦走(5) 黒部五郎小舎から三俣蓮華岳へ

2019年10月22日 | 北アルプス


薬師岳(2,926m)・北ノ俣岳(2,662m)・黒部五郎岳(2,840m)・三俣蓮華岳(2,841m)・鷲羽岳(2,924m)・双六岳(2,860m) (つづき)


 山の朝はどこでも早いものですが、黒部五郎小舎の朝食時間は普通の小屋よりさらに早い4時半でした。
 単独行の人が多いのか、食堂はとても静かでした。
 食事を終えて外に出てみると、昨晩とはうって変わって、雲一つない青空が広がっていました。眩しい朝陽が黒部五郎岳のカールを照らし、薬師岳が悠然とそびえています。笠ヶ岳は文字通り笠の形をしています。薬師岳は想像以上に大きく、昨日の朝あの山頂にいたという実感が湧きませんでした。
 稜線上の見晴らしのよい場所ではないのに、これほどの眺望があることに驚きました。
 

 一番の憧れだった黒部五郎岳に無事登頂し、残り2日の予定ははっきり決めていません。双六小屋に泊まって明日下山するつもりでしたが、さらに笠ヶ岳山荘まで歩き、笠ヶ岳に登るのも一案です。槍ヶ岳に登頂して、明日上高地に下山するのも手です。もう一つの「五郎岳」野口五郎岳へ登り、裏銀座を縦走するのも、距離は長いですが無理ではなさそうです。
 しかし、双六小屋では夕食に天ぷらが出るとのことで、それも楽しみです。
  「三俣・双六」の標識に向かって歩き始めると、すぐ分岐が出てきます。左が「ゆっくりコース」、右が「岩ゴロゴロ急坂コース」で、「少し上で合流します。」とのことでした。迷わず左の「ゆっくりコース」を選びます。
 小屋では片鱗だけを見せていた黒部五郎岳のカールが、次第に全貌を現しました。昨日下った登山道の様子も見えます。これはすごい山だな!と思いました。




 (登頂:2012年7月下旬) (つづく)



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