飯豊山(2,105m) (つづき)
弥平四郎の登山口に、西会津町の大きな標識があります。ここから飯豊連峰へ登るには、①新長坂ルートと②新ルートの2通りのルートがあり、①は「積雪のある冬から春先にかけて雪崩が発生しやすいため大変危険です。登山される方は、新ルートをご利用ください。」とのことでした。
新ルートは、新長坂ルートよりさらに新しいということでしょうか?
今は10月で、雪崩とはまったく関係ない時期ですが、何となく②を選んで歩き始めました。最初からなかなかの急坂です。
地面が柔らかくて安定しない感触がします。これを下るのは大変そうだと思います。
もっとも登りと下りで別々の道を歩くと、登りに使った道を「下るのは危なそうだ」と思い、逆に下りに使った道は「これは登るのはきついな」と思うのは、よくあることです。
東北らしくブナの樹が多いです。登るにつれて、葉が緑色からだんだん黄色に変わっていきます。思ったほど紅葉が進んでいないようです。標高1,000mを少し越えたところでいったん平坦になり、しばらく歩くと再び登り坂になります。
稜線上のポイント「上ノ越」に出るまで、ほぼ2時間かかりました。
さらに三国岳に向かって進むと、傾斜はすこし緩くなりました。南の方には喜多方の街が見え、その奥には猪苗代湖の水面も確認できます。
猪苗代湖は、山中に水が湛えられている感じで、日本で面積第4位の大きさは存在感があります。街よりも湖の水面が高い場所にあるのも分かります。
(登頂:2019年10月下旬) (つづく)