平標山(1,983m)・仙ノ倉山(2,026m) (つづき)
平標山の頂上は、今日歩いてきた平標登山口から松手山を経由するコース、平標山の家からのコース、土墫駅からの平標新道、そして仙ノ倉山・さらに谷川主脈から谷川岳へ続くコース、4つの道の交差点になっています。ここから平標新道沿いの池塘を小さく見下ろすことができます。数はとても多いようです。
次はこの道を歩いてみたいと思います。
仙ノ倉山へは、平標山から片道1時間弱の道の往復です。木道が多く、しっかり整備されています。
この道は、’12年の6月に歩いた時には、雨と風と寒さで一番泣かされたところでした。往復の最中すれ違った人は1人だけ、しかし人を見つけてほっとしたのを覚えています。2年後の今日は晴れ、風は強く寒いものの何の不安もありません。2年と4カ月たった後も、すれ違った場所はこの辺りかなと分かりました。
いよいよ仙ノ倉山へ近づく頃、突如右手に鋭鋒が現れました。この山の名前は、「エビス大黒ノ頭」(1,888m)です。帰ってから「日本山名事典(三省堂)」で調べると、「~南麓の川古温泉から見ると山容が恵比寿か大黒のように見えることから~」とあります。「恵比寿か大黒」の両方とも名前に入れたので、こんな長い山名になったようです。高さ大きさは、平標山・仙ノ倉山いずれにも及びませんが、存在感は有名な2つの山以上です。複雑な山肌の模様と陰影がすごいです。これは山の中に財宝を見つけたような気分です。
(登頂:2012年6月中旬・2014年10月中旬) (つづく)