白馬岳(2,932m) ((4)のつづき)
杓子岳の頂上からは、間近に白馬鑓ヶ岳が大きく、さらに南には唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳が並んでいます。鹿島槍ヶ岳は、二つのピークのうち南峰だけが突き出て見えます。
後立山連峰は、東西の方向には広くなく、南北の方向にだけ広いです。
東から雲海が迫ってきています。西の方では青空に真っ白な月が浮かんでいます。真下には、白馬大雪渓よりは小さいですが、秋になってもとけていない雪が大きく残っています。
その白馬岳は、標高がずっと下の方から、鋭い岩が空に向かってそびえていました。白馬岳と同じ後立山連峰の山は、五竜岳も鹿島槍ヶ岳でも、ここまでの高低差は感じられません。
白馬岳は、東側に積もった雪が崩れて斜面を削り取り、この姿になったといいます。左右が対称でないことも含めて、芸術のようにピタッとはまった造形の山でした。
(登頂:2013年9月下旬) (つづく)