ニューヨーク/世界発~徒然草~

ニューヨーク在住の筆者(M)と世界中を飛び回る筆者(T)が綴る、自由気ままな日記帳

アメリカの医療

2009年08月20日 | Weblog
日本とアメリカの医療制度の大きな違いといえば、医療保険。国民保険がなく、民間の保険会社の中から、自分にあった保険を選んで契約をしなくてはいけません。会社勤めの場合は、雇い主が加入している保険に入ることができます。会社が一部負担し、残りが自己負担での契約となるのが大半。結構な額、お給料からひかれていきます。全額自己負担になると、かなり大変ですよね。高齢者と低所得者のための保険制度がありますが、適用される人はごく一部。そのためアメリカには、保険に未加入の人が沢山います。

診療を受けてよい医療機関が指定されているので、どこの病院に駆け込んでいいというわけには行きません。指定外の医療機関に行くと、自己負担額が割り増しになったり、全額自己負担になる場合があります。

プランにより異なるが、外来診察にはCo-pay$15-40(自己負担)が課されます。処方箋は別途料金。入院したときなんて、病院の施設費、麻酔科医師、麻酔代など細かく別々に請求書が来ます。この医療請求がややこしくて、ほんとに払わなくちゃいけないのか分からないことが多い。

先日も、2つの請求書が郵便受けに入っていた。1件目は約160ドルほど。2件目は1000ドルちょっと。合計1200ドル、12万円ってどういうこと??? 今までにも何度も、払う必要の無い請求書を受け取ったことがあるので、まずはうちの大黒柱サンに相談。(専門分野なのでたすかります。彼に出会うまでは、何も考えずにすべて払っていました。。)結論からいくと、全く支払わなくていいということに。

医療機関から保険会社に請求書がいく際に、処置内容に応じてコードを入れたり、色々記載しなくてはいけないものが沢山あります。記載内容に不適正があったりすると、保険会社が支払いを拒否し、患者に支払いが回ってきます。保険会社に問い合わせて調べたところ、約10万円のほうは、再度プロセスされて、既に保険会社が支払い済み。えっ、なんでうちに保険が適用されませんでした、X日までに支払ってください!なんてものがくるわけ???もうひとつは、私のかかりつけの医者が、保険会社指定外の研究室に、血液検査の鑑定を依頼していたことが判明。指定外のところに送る必要性なしの、簡単な検査。しかも、そんなことは一言も聞いていない。医療機関側の手違いだとか。もちろん、保険会社は「支払えない」の一点張り。うちの大黒柱サンにお任せしておいたら、最終的に「患者は負担しなくて良い」ということで解決。次にお医者さんとこにいったら、このこと説明しなくちゃ。毎回、保険会社や医療機関と戦うのは疲れるから。。

そうだ昔、年に一度の定期券検診にいくと、小額ながら請求書が来ていた。この部分は保険外です!と書かれていたので、素直に払っていた。あれも、本来は支払う義務が無かったと判明。救急車代の請求書が来たこともあったなあ。。

このヤヤコシイ制度、なんとかしてもらいたいもんです。