色の不思議
地球上の色は太陽光に含まれる全ての波長が物質によって吸収されたり、
散乱したり、反射したりして、人の網膜を通して、脳で判断されているものです。
見ている思っている色は全ての人にとって同じものではなく、
人種などにとっても違っているということはもう随分前に書いたことがあります。
色はそれぞれに特性を持っていて、精神面も含めて人に影響を及ぼすことがあります。
また、ほとんど影響の出ないこともあります。
よく話されるのは、熟していない緑色のトマトに布を被せた実験です。
黒い布を被せたトマトはシワシワになり、
青い布を被せたトマトは緑色のまま、
赤い布を被せたトマトは熟しすぎていて、
黒い色は老化を早めるというものです。
一見、そうなんだー、と納得しそうですが、
黒い布で光を遮断したら、枯れてしまうのは当然のことと思います。
でも、赤い色だと暖かく感じ、青い色だと冷たく感じるのは、人の神経に作用し、
実際に人の体にも数値となって出ることもあります。
赤い色で植物を栽培し、暖房費を節約している農家は実際にありますし、
青い外灯で犯罪が減るというのもあり、
色の持つ力を知ることは、なかなか興味深いことです。