色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<07.Jan 2010 Thu>

2010-01-07 | 海は生命の源(ダイビング)

ハワイ島 いい海の色してますね~

年末年始の旅行では、ハワイ島で2ダイブ、オアフ島で3ダイブ、それぞれ潜ってきました。
どちらも透明度が15m以上あり、マンタやトドの仲間などの大型のものは見られませんでしたが、
たくさんのイルカやクジラなどは船上からたくさん観察できました。

ダイビングは意識が呼吸に集中でき、身体が重力から解放され日常とは大きく異なる環境となることから、
マラソンや登山などのように、余計な事は忘れて、リラックスするのにとても良いです。

その反面、危険も伴い、報告されない事故件数も多く、常に減圧症のリスクを考えながら潜っています。

ダイビングをする人ならある程度の知識がありますが、
減圧症とは、ダイビング中の高圧化で身体内に溶け込んだ窒素がうまく排出されないまま
水中の高圧化の状態から1気圧の陸上へ急激に浮上することにより、
窒素が飽和し、気泡となり、四肢の激しい痛みを引き起こしたり、時には死に至らしめるものです。
急激な浮上は肺の損傷を引き起こすこともあります。

また、陸上に戻った後、高所移動することによっても減圧症は引き起こされます。
400m以上が危険とされています。

減圧症のリスクを下げるため、ダイブコンピューターで深度や潜水時間を管理し、
適切な浮上方法を行うのですが、
個人差や体調等により、一般に安全と言われている手順をとっても発症することもあり、
また、問題ないとされている浅い深度での潜水によっても発症することがあったり、
意外にも、遅すぎる浮上速度によっても体内の気泡数が増加することがわかりました。
ダイバーは窒素を体内から排出するために、水深3mほどのところで3~5分以上安全停止するのですが、
最近、3mより5m付近の方が効果的であることもわかりました。

その他、水分をしっかりダイビング前と後にとることや、ダイビング後は激しい運動や、振動は避けた方が良いこと、
1本目より2本目は浅い深度のダイビングにとどめることは減圧症のリスクを下げます。
反対に、深く潜ったり浅く潜ったりとジグザグに潜ることや
ダイビング中の激しい運動などは減圧症のリスクを高めます。
また、ダイビング後は鼻をつまんでの耳抜きを強く行ったり、咳、お腹に力を入れる運動も
気泡が動脈に流れる危険があり、やめた方が良いです。

レジャーダイバーは、減圧症に関する最低限の知識はあっても、
その恐ろしさや、前述のようなリスク軽減の方法などは教わらない事が多いので、
ガイド任せで潜っていることが多く、知らぬ間に減圧症のリスクを高めたり、
知識が浅いため、減圧症のリスクを軽く考えたりすることがありますが、
本来は、これらのことは安全のために知っておくべき知識です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする