竹に雀

上杉家中心・戦国まったりブログ

春日山城巡り ~その壱~

2009-06-03 15:10:12 | 上杉家

春日山城は、言わずと知れた上杉家の本拠地です。

上杉謙信の父長尾為景が1510年代から普請を始め、以降謙信→景勝と引き継がれていきます。上杉家が会津へ国替えとなって以降は、堀家が後に入りますが、1607年福島城の完成とともに廃城となります。

標高180mの春日山の地形を活かした山城で、自然の要塞となっています。

もより駅は「春日山駅」となりますが、春日山駅から徒歩40分なので、車またはタクシーの利用をお勧めします。(今年は、祝祭日と8月いっぱいは「直江津駅」より巡回バスも出ているようです。詳しくは上越市のホームページをご参照ください。路線バスもあるのですが、1時間に1本というペースなのであまりお勧めはできません…)

城歩き大好きな方には言うまでもないことなのですが、春日山城へ来られる時には以下のような装備で来られると、とても満喫できます。

・スニーカーまたは歩きやすい靴で来ること(ヒールの高い靴は厳禁です)

・水筒またはペットボトルを持参すること

…まずこの二つを守っていただければ楽しめるのではないかと。ハイキングのような装備(弁当やタオル、夏は蚊取り線香など)で来ていただけるとさらに楽しいとおもいます。

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車で来ると途中の駐車場まであがれるのですが、あえて今回は大手道から登ってみました。

大手道の入り口はこんな感じです。入口に春日山城のパンフレットが置いてあるので、とってから登り始めてください。

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大手道の左右に田んぼや畑が広がっているので、とてものどかです。

少し行くと林の中に突入します。5月末は毛虫、夏は蚊やアブに注意が必要です。

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歩いて行くと「番所跡」につきます。写真の石碑が建っているところがそうです。

春日山城に出入りする人々をチェックしていたところです。

ここは開けているので、本丸を見ることができます。

そして、まだまだ歩いていきます。番所跡からは道が上り坂になっていきます。その上り坂の途中に「カメワリ清水」という水が湧き出ているポイントがあります。

私が小学生の時、大手道周囲で畑をやっている方から聞いた話によると、「春日山城から水甕を盗もうとした盗人が、城の兵にみつかり、びっくりした瞬間に水甕を落として割ってしまった。そうしたら、その甕から水がとめどなくあふれてきてその水がカメワリ清水となった」との言い伝えがあるそうです。カメワリ清水の水は飲めるので、乾いた喉をうるおしてみてください。

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そしてさらにどんどん歩いて行くと「柿崎和泉守屋敷」に出ます。急に視界が開けるので、とても気持ちがいい所です。

柿崎氏とは上杉家に仕えた猛将の一族です。柿崎景家は川中島の戦にも参戦しています。

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そして、柿崎屋敷のそばに「桑取道」があります。大河ドラマを見た方はお分かりでしょうが、兼続が兵糧をもらいに行ったルートです。話に聞いたところによると、あまり整備されていない山道であり、桑取まで歩くと1日かかるそうなので、今回は写真のみにしました。

大分長くなってしまったので、続きは「その弐」としてアップしようと思います。