NHKの龍馬伝を観ていて1人の俳優さんが気になった。
やはりこのドラマの中でも圧倒的な存在感がある。
名前は田中泯(たなかみん)さん。
龍馬伝の中では吉田東洋(土佐藩の藩政改革をすすめた参政)として出演している。
この人を初めて知ったのは山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』で、清兵衛(真田広之)と死闘を繰り広げた余吾善右衛門(よごぜんえもん)役。
親友・倫之丞の妹・朋江(宮沢りえ)に淡い恋心を抱いていた清兵衛。
倫之丞は朋江が酒乱の夫・甲田豊太郎に度々暴力を振るわれるため、離縁させたことを清兵衛にうちあける。
ある夜、酒に酔った甲田が朋江と離縁させられたことに腹を立て、倫之丞の元へ現れ果し合いを申し込む。そこに居合わせた朋江と清兵衛。
暴れる甲田を取り押さえた清兵衛は、自分が倫之丞に代わって果し合いの相手をすると宣言してしまう。翌朝、城下の河原で相対した清兵衛と甲田。真剣を抜き「斬るぞ」と息巻く甲田(一刀流を学び城下でも腕が立つことで知られていた甲田)を、清兵衛は木刀の小太刀一本であっさりと倒してしまう。その噂は城内でもささやかれることに。
果し合いから数日後、清兵衛がいつもの蔵の書庫の整理をしていると、蔵の入り口で清兵衛の名を呼ぶ一人の男が現れる。それが田中泯さん演じる一刀流の使い手・余吾善右衛門。
余吾善右衛門がスクリーンに登場するところから一気に空気が変わりました。
この空気感って、超フル~いハリウッドの西部劇映画で『シェーン』(西部劇史上、群を抜いた「決闘シーン」の見事さで観る者を圧倒した映画)ってのがあるけど、その中で物静かなシェーン(アラン・ラッド)にライカー家に雇われた早撃ちの殺し屋ガンマン(ジャック・ウィルソン)が難癖つけるシーンにそっくり。山田監督の世代ならこの不朽の名作はよく知っているでしょうから、記憶のどこかにそれがあったのかな?と勝手に想像(映画評論にはまったくそんなコメントはないけどね)
私も武道を若い頃いろいろ嗜んできて、武道にある殺気や自分より強いものがいることが気に食わない狂気の人種(ギラギラした闘争心むき出しのヤカラ)をよく知っているので、この人はその世界(しのぎを削る世界)にいた人ではないかと思わせるモノを醸し出していました。「おッ、コノ人は誰?違うッ」
かつてこのようなムードを発し存在感がある人には(殆ど悪役での評価なんだけど)
三国連太郎さん、大滝秀治さん、大地康雄さんなんかがいたけど
(いやらしさの点では佐藤慶さん、長塚京三さん、渡部篤郎さんなんかも挙げられるかな)
皆さん、すごい役づくりへの探究・コダワリの人たちばかりなのでいつも注目。
最近ではTV「不毛地帯」で大門社長を演じる原田芳雄さん、東京商事のギラギラした鮫島役を演じている渡辺憲一さんの演技がいいね。
アマルの中ではそれらの人たちの中に田中泯さんが新たに加わりました。
『たそがれ清兵衛』の後には、同じ山田洋次監督作品の『隠し剣 鬼の爪』(2004年)で剣術指南役の戸田寛斎でも存在感たっぷりの演技。
と思ったら翌年にはゲイの老人ホームを舞台にした『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年) では「ゲイバー卑弥呼」の元ママ役を演じ、目の演技やその妖艶なムード感にも驚かされた。
ある人が『たそがれ清兵衛』に出て、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞・新人俳優賞を受賞した彼を「この人は独特の雰囲気を持っていて、何と言いますか…人を殺めた経験を持ち、心の底に無感情を宿す重暗い人物の役をやらせると右に出る人がいないのではないかと思う様な演技をする人」と言っていましたが、同感。
調べみるると、この人はもともとモダンダンサー。
職業は、舞踏家で振付家であり、なんと農業者なのだとか。身体気象農場「桃花村」という農場をやっておられて、自然と踊りを追求されている人の様です。
東京芸大の正門前で踊る下の画像。新(さら)のふんどしに破れ傘で踊るサマ、白波五人男ばりの伊達な姿に息を呑むものがありますねぇ
やはりこのドラマの中でも圧倒的な存在感がある。
名前は田中泯(たなかみん)さん。
龍馬伝の中では吉田東洋(土佐藩の藩政改革をすすめた参政)として出演している。
この人を初めて知ったのは山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』で、清兵衛(真田広之)と死闘を繰り広げた余吾善右衛門(よごぜんえもん)役。
親友・倫之丞の妹・朋江(宮沢りえ)に淡い恋心を抱いていた清兵衛。
倫之丞は朋江が酒乱の夫・甲田豊太郎に度々暴力を振るわれるため、離縁させたことを清兵衛にうちあける。
ある夜、酒に酔った甲田が朋江と離縁させられたことに腹を立て、倫之丞の元へ現れ果し合いを申し込む。そこに居合わせた朋江と清兵衛。
暴れる甲田を取り押さえた清兵衛は、自分が倫之丞に代わって果し合いの相手をすると宣言してしまう。翌朝、城下の河原で相対した清兵衛と甲田。真剣を抜き「斬るぞ」と息巻く甲田(一刀流を学び城下でも腕が立つことで知られていた甲田)を、清兵衛は木刀の小太刀一本であっさりと倒してしまう。その噂は城内でもささやかれることに。
果し合いから数日後、清兵衛がいつもの蔵の書庫の整理をしていると、蔵の入り口で清兵衛の名を呼ぶ一人の男が現れる。それが田中泯さん演じる一刀流の使い手・余吾善右衛門。
余吾善右衛門がスクリーンに登場するところから一気に空気が変わりました。
この空気感って、超フル~いハリウッドの西部劇映画で『シェーン』(西部劇史上、群を抜いた「決闘シーン」の見事さで観る者を圧倒した映画)ってのがあるけど、その中で物静かなシェーン(アラン・ラッド)にライカー家に雇われた早撃ちの殺し屋ガンマン(ジャック・ウィルソン)が難癖つけるシーンにそっくり。山田監督の世代ならこの不朽の名作はよく知っているでしょうから、記憶のどこかにそれがあったのかな?と勝手に想像(映画評論にはまったくそんなコメントはないけどね)
私も武道を若い頃いろいろ嗜んできて、武道にある殺気や自分より強いものがいることが気に食わない狂気の人種(ギラギラした闘争心むき出しのヤカラ)をよく知っているので、この人はその世界(しのぎを削る世界)にいた人ではないかと思わせるモノを醸し出していました。「おッ、コノ人は誰?違うッ」
かつてこのようなムードを発し存在感がある人には(殆ど悪役での評価なんだけど)
三国連太郎さん、大滝秀治さん、大地康雄さんなんかがいたけど
(いやらしさの点では佐藤慶さん、長塚京三さん、渡部篤郎さんなんかも挙げられるかな)
皆さん、すごい役づくりへの探究・コダワリの人たちばかりなのでいつも注目。
最近ではTV「不毛地帯」で大門社長を演じる原田芳雄さん、東京商事のギラギラした鮫島役を演じている渡辺憲一さんの演技がいいね。
アマルの中ではそれらの人たちの中に田中泯さんが新たに加わりました。
『たそがれ清兵衛』の後には、同じ山田洋次監督作品の『隠し剣 鬼の爪』(2004年)で剣術指南役の戸田寛斎でも存在感たっぷりの演技。
と思ったら翌年にはゲイの老人ホームを舞台にした『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年) では「ゲイバー卑弥呼」の元ママ役を演じ、目の演技やその妖艶なムード感にも驚かされた。
ある人が『たそがれ清兵衛』に出て、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞・新人俳優賞を受賞した彼を「この人は独特の雰囲気を持っていて、何と言いますか…人を殺めた経験を持ち、心の底に無感情を宿す重暗い人物の役をやらせると右に出る人がいないのではないかと思う様な演技をする人」と言っていましたが、同感。
調べみるると、この人はもともとモダンダンサー。
職業は、舞踏家で振付家であり、なんと農業者なのだとか。身体気象農場「桃花村」という農場をやっておられて、自然と踊りを追求されている人の様です。
東京芸大の正門前で踊る下の画像。新(さら)のふんどしに破れ傘で踊るサマ、白波五人男ばりの伊達な姿に息を呑むものがありますねぇ
こんばんは~~~
田中泯さん・・渋い方に脚光を充てられましたね!!!
確かに~竜馬伝の中で 一際目をひく方です。
『たそがれ清兵衛』の他に『隠し剣 鬼の爪』でも 渋い演技で 作品を重厚にされていました。
その場に居るだけで~空気が変わって
来ます
竜馬伝って~もの凄く その役 その役の方達一人一人が 【目力】で何かを物語っていらっしゃる様な気がして。。とても楽しみにしているドラマです。
そうそう~田中泯さん。。
色々なキャリアをお持ちの方の様ですね!!
舞台で放つ殺気に
殺陣師の林邦史朗さんと共通した何かを感じます。
ウイークデーは ゆっくりなさって下さいませ
(月見草さんからいつのまにか月姉さんを定着させちゃって)
>ウイークデーは ゆっくりなさって下さいませ
お言葉に甘えてゆっくり目のレスとさせていただきました
田中泯さん渋いですよネ~ッ。
14日の龍馬伝にも出番があるようです。
しっかり見ます
>殺陣師の林邦史朗さんと共通した何かを感じます。
林邦史朗さんのこと実はよく知りません。そこで急遽調べて理解しました。泯さんとどこか共通するものを感じるのですね。団塊の世代の求道者に通じるものでしょうかね
こういう大先輩たちがいつまでもいて欲しいです。(GSやニューファミリーという時代を作ってきた方たちですからコダワリをもたれている方が多いですもんね)
そろそろ春夏野菜づくりに備えて畑の準備をはじめています。3月は種まきと育苗、梅木とブルーベリーの剪定だけなので忙しくはないですが、4月以降一気に急がしくなりそうです。
(最近は艶っぽいことがまったくなく寂しい限りです)
ではでは