株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
前回の記事では、SDGsの17の目標の一つ「5.ジェンダー平等を実現しよう」に関する当社の取り組みとして、 先日開催した「20代女性向けライフプランセミナー」についてお話しました。
今回は本セミナーの内容についてご紹介したいと思います。
生涯を通じてどれくらいのお金が必要になるか、みなさんは考えたことがあるでしょうか?
「老後2000万円問題」が話題になったことは、記憶にある方が多いでしょう。
近年の平均寿命の伸長で老後の生活資金はより多く必要になる一方で、退職金や年金は減少しつつある現代。 そのような状況で、現役の30~40代の世代は資産形成がほとんど行えていない実態があります。
「20代女性向けライフプランセミナー」では、実際に参加者のみなさんのライフプランニングをするワークを行い、 将来の実際の生活をイメージしながら、必要になるお金を計算しました。
ワークを通して、結婚、出産、子育て、介護といったライフステージでお金がかかること、 ちょっといいところに住みたい、趣味で年に1回旅行に行きたい、という程度の希望でも満たそうとすると、 生活費とあわせた支出は想定収入を大きく超えることを体感していただきました。
今は元気だから大丈夫という考えで備えが無いままだと、 いざライフイベントや想定していなかった事態が発生したときに、生活資金をまかなうのに精一杯という事態もありうるでしょう。
特に女性は、離婚など何かあったときに経済的に不利な立場に置かれる傾向があるのが現状です。
女性が経済的に自立し、精神的にも自由な人生を生きるためにも、 ライフステージが進む前に将来の備えをすることの重要性についてお話ししました。
そこで本セミナーでは解決方法として、 お金の使い道を変えること、時間の使い方を変えることの2点を提案しました。
お金の使い道を変えるというのは、今まで浪費していたお金を、将来の自分に返ってくる投資に回す、ということです。
将来自分に返ってくる投資と聞くと、何をイメージされますか?
一般的に投資というと、株や債券、不動産などをイメージする方が多いかもしれません。
私自身は、自分の知識や経験、健康に磨きをかける投資が、将来最も確実に回収できる効果的な投資と考えています。
時間の使い方を変えるというのは、労働資本がピークの若いうちに、将来の金融資本、社会資本の構築のために時間を使うということです。
労働資本は、体力があり柔軟に色々なことを吸収できる20代がピークで、30代以降は低下していきます。
金融資本はお金のことで、株や債券、不動産収入などの資産も含まれます。 若い間はほとんどなく、通常の会社員の場合は40代がピークで以降上昇する可能性は高くありません。
社会資本は、人とのつながりやコミュニティを指します。 人間はお金さえあれば生きていけるというわけではありません。 社会資本の構築は、精神面も含めた人生の豊かさにつながる大切なものです。
将来を見据えた人生設計をしないまま、労働資本や金融資本を無駄遣いしてしまっている若い方が多いと感じます。
20代の労働資本がピークの間に、将来に渡る社会資本や金融資本の土台をしっかり築くことが大切だということを、 少しでも多くの方、特にライフイベントをこれから迎える若い女性に知っていただければ幸いです。
今回はジェンダー平等の観点から、女性のライフプランニングの重要性についてお話しました。
今後もSDGsの観点を踏まえた当社の取り組みや、様々な社会課題に関する情報を発信していきます。
引き続きよろしくお願いします。