株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
前回の記事では、SDGsに関連してプラスチックごみの問題を描いた映画「プラスチックの海」についてのご紹介と、 この問題に関する当社の取り組みについてお話させていただきました。
今回は、同じくSDGsに深く関連しており、当社においても重要と考えているフェアトレードについてお話します。
フェアトレードという言葉は、日本語に表すと「公正な取引」。
開発途上国の原料や製品を適正な価格で購入することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活の改善と自立を目指す取り組みです。
買い物をする際に、食料品や日用品が低い価格で販売されているのを気にしたことはありますか?
例えば100円で買えるチョコレートや、1000円以下のコットンTシャツなど……。
私たちの日常では、この金額は何ら不思議ではないかもしれません。
しかし、実はフェアトレード経由で販売していれば、適正でもう少し高く売られている可能性があります。
このような低い価格の裏には、生産国で正当な対価が生産者に支払われていなかったり、 大量生産のために必要以上の農薬が使用され、環境破壊や健康被害が発生していたりする現実があります。
生産者が将来に渡って品質のよいものを生産し続けるためには、生産国の労働環境が健全で、自然環境に配慮した持続可能な取引が欠かせません。
世界を見渡せば、世界の人口の40%は農業で生計を立てており、世界に1億5200万人いる児童労働の70%以上が農業に従事しています。
フェアトレードの取り組みは、こうした生産者や労働者の生活の改善と、自然環境にも優しい貿易のために重要です。
またフェアトレードは、SDGsの17の目標とも深く関係しています。
特に、「1.貧困をなくそう」「8.働きがいも 経済成長も」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「16.平和と公正をすべての人に」などの目標は直接的に関わると言えるでしょう。
近年では企業の社会的責任を果たすという観点から、フェアトレードに取り組む企業が増えてきました。
当社の理念もフェアトレードの考え方と共通の価値観に基づくものです。
当社はオーガニックショップを経営しており、 エシカルでサステナブルな商品を取り扱うことにこだわりを持ち続けてきました。
例えば、同店で取り扱っているショップバッグは、フェアトレード経由のオーガニックコットンを使用しています。
日々の生活で使用するものを、生産者の方や地球環境に配慮して生み出された製品にしていくことで、 自然にも私たちの健康にも、そして生産者の生活にも優しいライフスタイルを実現することを提案しています。
将来に渡って地球環境、生産者の方、私たちの生活のすべての豊かさに貢献していきたい…
このような想いで事業に取り組んでいます。
今後も、フェアトレードを含むSDGsに関連する情報や、当社の取り組みについて発信していきます。
引き続きよろしくお願いします。