こんにちは。
株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。
突然ですが“ヘアドネーション”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ヘアドネーションとは、ヘア(髪の毛)+ドネーション(寄付)を組み合わせた言葉であり、髪の毛を寄付することによって、人毛100%のウィッグを製作し、病気などでウィッグを必要とする子どもたちに無償提供する活動のことです。
NPO法人や企業など様々な団体がこの活動に参加し、徐々に広まりつつある、美容業界の社会活動の1つとなっています。
ヘアドネーションに参加するには、理解のあるヘアサロンにてある程度の長さをまとめて貰う必要があります。
提供する髪の毛はカラーリング・パーマした状態でも可能であり、年齢や国籍、性別も問いません。
どのような髪の毛でも自然になじむように、統一感のある髪色、髪質に処理されるので、極端なダメージがない限り、受け付けてもらえるそうです。
ヘアドネーションに参加するには、切った髪の毛をウィッグに変えてくれる受け入れ先に送る必要があります。
代表的な寄付先として以下の団体があります。
①Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック)
日本で初めて18歳以下の子どもたちに医療用ウィッグを無償提供したNPO法人です。
https://www.jhdac.org/hair.html
②HERO
もともとは東日本大震災以降、被災地の幼稚園や保育園で無償公演を行う団体でしたが、2016年からヘアドネーション活動を始めています。
https://hairdonation.hero.or.jp/hair/
③ウィッグの贈り物で広がる輪「つな髪」
医療用ウィッグメーカーの株式会社グローウィングが立ち上げたプロジェクト。
髪本来の質感を生かしたウィッグを提供するために、髪の加工処理をせず、殺菌・消毒のみを行い、髪色やくせがそのままウィッグに使用されるという特徴があります。
https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/flow
環境問題や社会活動に注目が集まっている今、ヘアドネーションは髪の毛を使って誰でもできる社会活動です。
賛同するヘアサロン・美容師が増えて活動が広まるよう、社会活動への取り組みにしっかり向き合っていきたいですね。
しかし、寄付というと「良いこと」「推奨されるべきこと」のように捉えられてしまいがちですが、そうでない意見も一定数存在することを忘れてはいけません。
表現の自由で、ウィッグを付けて外を歩きたい人はもちろんいらっしゃると思います。
ヘアドネーションは、あくまで「髪の毛を失って困っている人がいる」という事実に対して、髪の毛を提供したい人、ウィッグを提供してほしい人、それぞれの選択肢の1つになっているということです。
社会活動の背景を理解し、発信していくことで、誰もが自分を表現しながら生き生きと過ごせる環境づくりにこれからも貢献していきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回もお楽しみに。