日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

梨木香歩「家守奇譚」

2016-10-19 | 【な】行
2006年10月1日発行  新潮社


この春に、文庫本で何かないかな……と本屋に立ち寄り、
おっ、梨木さんだぁ~と買ってきた。

読み始めて、あれ?これって……
そうそう、以前に図書館で借りて読みかけていたんだけど、
忙しくて読めなくて、やむなく返却をした作品だった。

文庫本は、外出の時のために買って持ち歩くので、
なかなか進まず、今頃読み終わったってわけですww
他にもそんな文庫本が数冊ありますww

まそれはそれとして、内容にまいります。

ボート部だった親友の高堂が湖で行方不明になった後、
高堂の父から家守りをしてくれないかと依頼されてこの家に住むことになった。

そこで起こる奇譚。
そう、とっても不思議で面白い話の連続でした。

時代や場所はぼかしてあるのだけど、
私が思うに、明治頃(だと思う)の京都。
ジュリーさんちの近くが出てくる

季節の花や動物とともに話が進んでいく。

最後に、湖の底の世界に迷い込んでしまう主人公……
引きずり込まれそうになる主人公……

けれど、毅然とした態度でけれど優しいココロ使いを残して
こちらへ戻ってくることができた主人公……

平成の世に住んではいるけど、これらの異世界は、そうかけ離れた世界ではないと思うのです。

うーーーん 実際身に起きたら
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夏川草介「神様のカルテ2」

2016-07-04 | 【な】行
2010年10月3日 初版 小学館
装画:カスヤナガト 装幀:山田満明



お話しは比較的静かに運びます。
大きな事件は起こりません。ううーーん、起こっているのだけど、、

24時間ほとんど休みなしで
重篤な患者を抱えている医師や看護師、
患者とそれぞれの家族のココロのやりとりです。

そう、、。 抱えている問題は大きいのですが、、。
いや、、人の生き死にの問題なので、一人一人の状況は大変なことになっているのだけど、、、

そして、
「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である」などと、
強く主張し厳しく生きている人たちなのだけど。

厳しくて難しい言葉です。

けれど、決して声を荒げている感じがしない、優しい物語です。

読み終わってから、少し映像をみたけど、やっぱり文字だけの方がいいなぁ、、私には。
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長瀬清子「短章集」

2014-04-10 | 【な】行
ほんの少し時間があいたときに『長瀬清子短章集』を読む。

どの作品ということなく、たまたま開いたページを。


昨日は「わが父のオートバイ」という

原稿用紙4・5枚程度のエッセイを読んだ。


読み終わったとたん、

私は、しゃくりあげていた。
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梨屋 アリエ 「プラネタルウムのあとで」

2014-03-10 | 【な】行
2005年11月24日 第1刷発行 講談社
ブックデザイン;藤田知子  装画&イラスト;牧野千穂

短編4作

まだ読んでないけど、「プラネタリウム」の後に出たからこのタイトルなんだね。たぶん。
それとも、登場人物がプラネタリウムへ行った後に少し変化したりしているから?

ヤングアダルトど真ん中。

昔、青春時代って歌があったけど、まあ、、こうやって、もう老に差し掛かってくると、
あの歌もしみじみなるほど。って思うわけで。

①「笑う石姫」
   心から石が落ちる。

②「地球少女」
   自分の実体を超えて膨張していく。

③「痩せても美しくなるとは限らない」
   心の警報音。

④「好き。とは違う、好き」
好きになるって、どういうこと?
脱皮する……かぁ・・・

③の話はなかなか不気味だったわ

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蜷川幸雄著『演劇の力』

2014-01-24 | 【な】行
2013年12月17日初版  日本経済新聞出版社

ジュリーの事が書かれているというので図書館で本を借りてきた。


第Ⅰ部の幕間エッセイ ステージの片隅から 1985年夏
ジュリー   121ページ
「ジュリー」と題して書かれている。

1985年デビュー20周年記念
『架空のオペラ』の演出の様子だろうか、、
(私は観ていないのだ

   「白い背広・激しい雨・ジュリーの再生のための聖水のように見えてくる
              、、、、、、、、、、、、、、」



ジュリーと蜷川さんの出会いは、ジュリーがショーケンと一緒にいたとき。
ショーケンと蜷川さんが映画や演技の話をしているあいだ、
ジュリーはひとこともしゃべらず、
二人の話を聞いているのかどうかさえわからなかった、、。

そして、蜷川さん演出のチェーホフ「三人姉妹」をジュリーが観にきたときのこと。
その後何度かジュリーと話すうちにコンサートの演出をすることになった。

と、最終日のジュリーの様子が書かれている。

『滝の白糸』 『天草四朗』 『貧民倶楽部』 『架空のオペラ』

 蜷川さんは、ジュリーと呼んでらっしゃる。



晴れた昨日見つけた寒桜

ジュリーもどこかでこんな風景を見てるかな、、?

そういえば今日はBSタイガース。
うちでは見られませんが

そういえば今日は、名古屋だ
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