2009年12月10日 第一刷発行
カバーデザイン:多田進
カバー画:著者
筑摩書房
大阪へ行く前から、6日発送の父への絵はがきは通天閣。って決めてまして。3枚目にして完成。
描いてるときに、通天閣ってそれ自体に意志があるのかもな、、と思いました。
で、なんとなく通天閣をネットで調べてたら、出てきたのが、この本。
通天閣の下あたりに住んでいる人の話。
男は、百円ショップやコンビニで売っている、大小ふたつで一組の懐中電灯などを組み立てる工場で働く40代(だったと思う)のひとり者。
女は、恋人にふられたばかりで、いろいろ訳ありなホステスさんやオーナーがいるお店で、チーフという位置で働く20代。
ふたり別々の場面で出てきたので、いつか接点ができるのよね、、と読み進める。
おお、、これは、テレビドラマにはできないよね、、って言葉が出てくるし、おやおややっかいやん。ってことがいっぱいあり。
ぷふっっと笑ってしまうこともあり。
事件が起きた時、クライマックスの場面をもって、きわどいところまで二人は接近するんだけど、お互いが出会うことは最後までない。
ここらへんも、なかなか良くて。
自分自身を肯定したり否定したりと、もがきながら生きてる市井の人たちのことが、やさしく微細に書かれていて。
で、それぞれが、それぞれの方法で、ちゃんと希望を見出そうとしている。
映像描写も心理描写も、やさしさを含めてとてもうまい! と思いました。
カバーデザイン:多田進
カバー画:著者
筑摩書房
大阪へ行く前から、6日発送の父への絵はがきは通天閣。って決めてまして。3枚目にして完成。
描いてるときに、通天閣ってそれ自体に意志があるのかもな、、と思いました。
で、なんとなく通天閣をネットで調べてたら、出てきたのが、この本。
通天閣の下あたりに住んでいる人の話。
男は、百円ショップやコンビニで売っている、大小ふたつで一組の懐中電灯などを組み立てる工場で働く40代(だったと思う)のひとり者。
女は、恋人にふられたばかりで、いろいろ訳ありなホステスさんやオーナーがいるお店で、チーフという位置で働く20代。
ふたり別々の場面で出てきたので、いつか接点ができるのよね、、と読み進める。
おお、、これは、テレビドラマにはできないよね、、って言葉が出てくるし、おやおややっかいやん。ってことがいっぱいあり。
ぷふっっと笑ってしまうこともあり。
事件が起きた時、クライマックスの場面をもって、きわどいところまで二人は接近するんだけど、お互いが出会うことは最後までない。
ここらへんも、なかなか良くて。
自分自身を肯定したり否定したりと、もがきながら生きてる市井の人たちのことが、やさしく微細に書かれていて。
で、それぞれが、それぞれの方法で、ちゃんと希望を見出そうとしている。
映像描写も心理描写も、やさしさを含めてとてもうまい! と思いました。