
ネットの配信で銀河鉄道999の劇場版と、電車つながりで仮面ライダー電王を見た。
999は詰め込み過ぎながらよくまとまっている。いや、ぶっちゃけ突っ込む所も多いのだが、そんなことはどうでも良いくらいに面白い。これがこそが漫画である。
ハーロック、クイーンエメラルダスのサービスシーンも過不足無い、というか、腹八分目でよくわきまえている。
主題も『少年はやがて大人になる。それは社会の部品に、無名のただのネジ一本になるということなんだよ』というカリカチュア。上手い。そして余韻のあるラストシーン・・・。間違いなく名画である。
仮面ライダー電王のテレビシリーズは一回だけ見たことがある。しかしよく分からなくて面白くなかった。なのでその一回しか見たことがなかった。しかしテレビシリーズが終わっても仮面ライダーの劇場版というと電王なのが不思議であった。
でもじっさい一話から通してみると面白い。荒唐無稽、まさに漫画である。キャラが多くて設定も複雑なのだが漫画チックな展開なので気にならない。画面を眺めているとどんどん話が転がっていっていつのまにか見終わっている。電王に突っ込みを入れるのは野暮だろう。これはまさに昭和40年代のテレビ番組への原点回帰。
999劇場版のナレーションは城達也。渋い。
学生の頃、かくし芸でジェットストリームの真似をしたHさん。
城達也のナレーションの物まねとはセンスが一段も二段も上をいっているので皆リアクションに困ってしまった。「皆様の夜間飛行のお供をするのは私、城達也でございます・・・ジェットストリーム。」