kouzi_2007~

発火村塾 established 2007

雨が降ってきた

2011-10-09 21:57:17 | ウェブログ


今日は晩御飯のお惣菜をスーパーEで買った。クーポン券を出したら「お客様、こちらの券は2000円以上お買い上げの方のみです」と言われた。俺は赤面した。






昨日の買い物は生協に行った。土曜日はTさんがレジに入っているからその恩愛溢れる笑顔を見るため遠回りでも生協に行く。

生協は新しい高級住宅街を背にしているのでアッパーマス層のご子息ご息女が社会勉強のためアルバイトをしている。

Tさんのご家庭も裕福なのは顔を見れば解る。瞳が生き生きと輝き楽しげな表情が周りをパッと明るする。小銭と引き換えに自分を売る貧困層の若者とは雰囲気がまるで違う。きっと人格の優れたお父様、お母様に愛され大切に育てられたのだろう。客に対するお辞儀が美しい。躾なのだと思う。

「こんな子がほしかったのか?」ランバ・ラルとハモンさんの会話を思い出す。俺に美しい娘がいたらお洋服でもスマホでもなんでも買ってあげるのに・・・いや、俺に育てられた子供は卑しい表情の餓鬼になるかもしれない。格差というのは顔に出るのだ。
日本全体が成長期にあった頃ならハングリー精神は武器になっただろう。努力すれば這い上がれる可能性を信じることができた。今の世の中はまるで違ってしまっている。

レジを打つTさんのピンクの頬にみとれていた。制服のエプロンの胸がふっくらと膨らんでいる。キーを押す指の細さに息を呑む。ああ!半額のお惣菜ばかり買っているのを恥じた。代用麦酒なのが辛かった。だがTさんは楽しそうにレジを打ち、XXX円ですと俺の目を真っ直ぐ見てニコリとする。ポケットの小銭を集めて10円20円、一円、二円、と細かくトレーに並べる間も穏やかに待っている。この娘は世の中に貧富の差があることを知っているのだろうか。パンがないときはケーキがあるはずよ、と信じているのだろうか。この娘の親御さんはこの娘に幾通りの未来を見ているのだろうか以下略。