化石の日記Ver.2

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庶民の絨毯

2012-10-21 00:21:41 | アジアンなはなし
そういうわけで、The Balochi に行ってきました。

いきなり昨日の訂正ですが、

バローチ民族は、パキスタンだけじゃなくて

イラン北東部(主に、ホラサーン地方)
アフガニスタン西部(主に、ファラー地方)
パキスタン西部(主に、シスターン地方)

にまたがり、遊牧生活をして(最近は、そうでない人も多いとか)るそうです。



絨毯というと、なんか派手とか、異国情緒すぎて

日本人的に、合わないのでは…なんて思いがちですが、


会場に行ってビックリ!

驚くほど、シック。

紺とか、しぶ~い赤とか、

日本の住宅に似合いそうな色合いなものがほとんどでした。

会場の様子はこちらのブログをご参考ください
http://tekara.org/archives/225

(リンク先の写真で、こげ茶ぽくみえる色は、

 実際見ると、紺だったりする…
 
 やはり、生で見ることをおすすめします)



これ、何に使うんだろう…的な、

不思議な大きさや形のものがありました。



正方形なものは“ナンソフレ”といって

インドでも食べる、ナンを包むのだそうです。

ラクダの毛でできているので、

朝作ったナンを包んで、夜食べても結構暖かいらしく、

油もはじくので、汚れにくいとか…


相当細長いのは、“ソフレ”といい、これをテーブル代わりに床に敷き、

この上に料理を置くのだとか、やはりラクダの毛で油汚れしにくい。


ヨガマットみたいなサイズのものは、ズバリ、お祈りのときに使われるそうです。


花瓶みたいな形のは、塩を入れる用で、

家畜が食べないように、口のところが細くなっているのだとか…。


端っこのところは、山羊の毛を使って、蛇が来ないようにするとか…。


絨毯やキリムというと、美術品なイメージがありますが、

遊牧民にとっては実用。生活の知恵がいっぱいありました。


写真撮影OKとのことで、気にいったじゅうたんを激写。





綺麗なターコイズブルーと、くるくる模様がたまりません…



お星様みたいな模様が可愛い。



民族衣装~


これらの織物が、屋根つきの工房じゃなくて、吹きっさらしの屋外。

流木を組み合わせたような織り機で作られているのには驚き。

遊牧生活なので、簡単に組み立て&解体ができるのが重要だそうです。