※ ロディナム:Rhodinum
Dried R. rosea root
ロディナム(Rhodiola rosea 、別名、イワベンケイ、岩弁慶、ナガバノイワベンケイ、イワキリンソウ、 golden root, rose root, roseroot, Aaron's rod, Arctic root, king's crown, lignum rhodium, orpin rose)ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年生草本。ヨーロッパ、アジア、北アメリカの野生の北極圏で自然に成長し、地被植物として繁殖します。高さ4-35 cm。多様な形の多肉質の葉を持ち、6-8月の花期に黄緑色の花を付けます。R. roseaは雌雄異株で、雄株の花は黄色みが強く、雌株の花弁は小さく子房が目立ち、秋に鮮やかな紅色の果実を付けます。根茎は太くて長く、ハーブとして用いられることがあります。乾燥するとバラのような芳香があるため「ローズルート」の名があり、特に不安神経症やうつ病の治療など、いくつかの障害の伝統医学で使用されてきました。
Rhodiola roseaは、De Materia MedicaのPedanius Dioscoridesに最初の記述があります。
De Materia Medica『薬物誌』4-45. RHODIA RADIXから、
『Rhodia-radix [Fuchs]、Radix rhodia [Bauhin]、Rhodiola rosea [Linnaeus]、Sedum rhodiola [in Sprague]、Sedum roseum —ローズルート、薔薇色の花のマンネングサRhodia radixは、costusと同様にマケドニアで育ちます
薔薇と同じように傷つけると香りがし、ロザセウムを湿らせて額やこめかみに張ると頭痛、打撲傷に効果がありますrhodidaとも呼ばれています。』
約140の化合物がイワベンケイの根には、フェノール、ロザビン(Rosavin)、ロシン(Rosin)、ロサリン(Rosarin)、有機酸、テルペノイド、フェノール酸とその誘導体、フラボノイド、アントラキノン(Anthraquinone)、アルカロイド、チロソール(Tyrosol)、サリドロシド(Salidroside、rhodioloside)が含まれています。
生育している地域により、イワベンケイの根のエッセンシャルオイルの化学組成は異なります。たとえば、ロシア起源のイワベンケイには高濃度のロザビン、ロザリン、およびロジンが見られ、ブルガリアで育つイワベンケイのエッセンシャルオイルの主成分は、ゲラニオールとミルテノール(myrtenol)でした。中国では、主成分はゲラニオールと1-オクタノール( 1-octanol)であり、インドでは主成分はフェネチルアルコール(Phenethyl alcohol)です。シンナミルアルコール(cinnamyl alcohol)はブルガリアでのみ見つかりました。これらの化合物はほとんどがポリフェノールです。これらの植物化学物質は、イワベンケイ抽出物に特異的であると言われています。葉や新芽は生で食べたり、ほうれん草のように調理したり、サラダに加えたりすることもあります。抽出物はウォッカの香料として時々加えられます。
ローマでローズウォーターや香水を扱うのは小売業者である調香師でした。パエストゥムの花卉園芸と都市の経済は、エッセンスの抽出と香水の生産に使用する装置に委ねられていました。特に、花びらからエッセンスを抽出するのに使う圧縮機と、ロディナムの根を浸出させるための大桶が必要でした。Rhodinumは、薔薇の花びらの代わりに使い、より安価で劣った製品を作り出しました。
最高の香水を作るためには原料である薔薇の花がたくさん要し、純粋なローズウォーターの製造コストは非常に高かった為、栽培者は、ロディナムの根を絞り薔薇の花びらに混ぜたのです。 あからさまに、またはそうではなくても、彼らは外から可能な限り安価な製品が手にはいるようにあらゆる手段を使ったのです。
仕事を間違いなく迅速に行うために、調香師は、非常に有能で、自由契約の、熟練した労働者を抱えていました。 1998に公開されたJ.P.Brunの独創的な作品であるRoman Perfume Boutiquesは、パエストゥムのフォーラムの北西隅で行われた考古学調査の結果を使って、ビジネスがどのように機能したかを確認し、説明しました。
ギリシャの植民地になって以来、この地域は香水のおかげで生き残ることができました。興味深いことに、これらの店は、ミコノス島(Mykonos)に近いギリシャのキクラデス諸島(Greek Cycladean island)にあるデロス島(Delos)の発掘調査で見つかったものと形態が似ています。
パエストゥムの調香師は、商売にとって最高の良い場所を占有する、そのやり口はポンペイやカプア(Capua)※と似ていました。実際、カプア製品の集積地は、セプラシア(Seplasia)の町の中心にありました。ブランド名である「Seplasian」は高品質を表し、1社だけでなく、「ウンゲンタリィ、ungentarii」や「ツラリイ、thurarii」という名の製造業者もありました。
※ カプア
カプアは、カプアのアフロディーテが有名です。
カプアのアフロディーテまたはビーナス(ローマ時代に作られたせいでしょうかこのように呼ばれています)は、ローマ帝国のハドリアヌス(Hadrian)政権(AD117~138)の間に歴史上最大の領土拡大に達した時代に作られました。ハドリアヌス帝はギリシャへの傾向が強く、人生の哲学と古代ギリシャの思想とを合わせて考えていました。カプアのアフロディーテは、古代ローマのカプア劇場の廃墟で発見された後、この名前が付けられました。
ミロとカプアのビーナス(正確にはアフロディーテ)は、失われたアフロディーテのコピーであり、古代ギリシャの偉大な彫刻家の1人であるリュシッポス(Lysippus、紀元前4世紀)の作であろうと推定されています。
Unguentにはギルドがなかったため、ungentariiのほとんどは、自社製品だけでなく小規模生産者からの製品の収集と発送をおこなう効率的な組織を持った少数の大規模生産者によって管理されていました。
カプアの貿易は、パエストゥムから、またプレネステとカプアから生の製品を購入したようです。製品にさまざまな香りを加える必要がある場合、外国の香辛料は、ローマの貿易の中心地であるウェスパシアヌス(Vespasian)の香辛料市場から購入しました。カプアは他の町のローズウォーターの生産量を上回り、輸出貿易を掌握していましたが、帝国の後半には製品の粗悪化が横行しました。
市場を独占しようとした商業の有力者であったデメトリウス(Demetrius)は、セプラシア(Seplasia)の町民から、非常に高価な成分であるフランキンセンスの代わりに、「ストーンパイン」であるイタリアカサマツの白い樹脂滴を使用したと非難されました。セプラシアの評判は取り壊され、
カプアの詐欺行為によって、町は西地中海の競争貿易から失墜し中心地はエジプトのアレクサンドリア市に引き継がれることになりました。考古学的に重要なのは、デロス島からは有名な香水工場が発掘されています。
フランキンセンス
イタリアカサマツ (学名:Pinus pinea)、英名としてEuropean nut pine, Italian stone pine, umbrella pine, parasol pineは、マツ科マツ属のPineae 亜節の常緑高木
ヘレニズム時代の香水工場は、オイルを圧搾する道具(花びらをオイルに「浸す」ための貯蔵瓶、加熱用の炉、容れもの)の発見によって特定されました。コリントス(Corinth)周辺の地域も香水の生産に携わっていました。地中海周辺に出荷するために油を入れておくアリュバロス(aryballoi)が多数発見されました
https://www.colorado.edu/classics/2018/05/08/200637t-corinthian-aryballos
高さ:11.4cm 直径(最大):9.5cm、西暦前600年から550年
原産地:コリントス(ギリシャ)のアリュバロス
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/247190
Terracotta aryballos (oil flask) ca. 620–590 B.C. Komasts (padded dancers)
the New York Comast Painter ギャラリー171、メットフィフスアベニューで展示
初期コリント時代には、コリントスにコーモスな形をしたアリュバロスを作る工房がありました。 これらの姿をしたダンサーは、ディオニュソス神に献ずる儀式を表していますが、深い意味合いはありません。