Naturalis Historia X. つづき。
『ティベリウス・シーザー(Tiberius Julius Caesar、BC. 42/11/16 – 37/3/16)が皇帝だった時、この場所に住んでいたカエピオ(Caepio)※1は、「百枚の花びらの薔薇の類は、見かけや香りがよくてもその端を束ねていなければチャペルの中に決して入れない。」と話していた。グレシアンローズ(ギリシャの薔薇)※2という花が我々の国の湿地に生えているが、ギリシャ人はそれをlychnis (lamp rose)と呼んでいる。花びらの数は5枚を超えることはなく、花びらはバイオレットの大きさで、香りはなかった。そのほかには、グラクラ(Graecula:little Greek rose)※3があり、その花びらは房のようで蕾のように丸まり、指で押さないと開かなかった。花びらは非常に幅が広かった。』
※1 クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ( Quintus Servilius Caepio, 生没年不詳、共和政ローマ末期の政治家。)
※2 グレシアンローズ(ギリシャの薔薇)又は、lychnis (lamp rose) は薔薇の名前がついてはいるのですが、カーネーションの仲間です。
Lychnis coronaria(英名は Rose campion, Mullein pink)ナデシコ科センノウ属の二年草
https://wimastergardener.org/article/rose-campion-lychnis-coronaria/
lychnis (lamp rose) は、南アフリカ~中東原産。ヨーロッパでは過去数世紀にわたって栽培され、今では帰化している場所があります。属名「Lychnis」(ギリシャ語でランプ)は、フェルトのような葉が昔はランプの芯として使用されていたことに由来します。一年草、花弁数は5枚、花色は濃桃、青、白、紫、赤と変化に富んでいます。
Magenta and white-flowered rose campion, Lychnis coronaria.
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