トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【5】アクセサリーツール編

2023-04-23 11:10:57 | 投資

 

 及川氏のトレードにおける基本はMT4チャートのテクニカルと最適通貨ペアの選択、それに時間管理であった。

 テクニカルについては、5分足チャートに上位時間軸の移動平均線4本、5分足の移動平均線3本、その他ボリンジャーバンド等MT4ではおなじみのテクニカル指標が描かれている。こちらについては、特に説明を要しない。

 特に重要と力説されているのは、トレード通貨ペアの選択であり通貨間の強弱を瞬時に判断できる力を養うことこそが成功への一歩とされている。氏のトレード履歴の勝率が約75%となっていて、その源泉は最適通貨ペアのトレードに集中されていることが実績として立証されている。その通貨間強弱マトリックスは氏のブログや動画で何度もくりかえされているので、参照していただきたい。しかし、これは一般には思った以上に難解で、初心者にとっては慣れるまでには時間がかかる。そこで以前の筆者ブログで、2個のインジケータを開発して、各通貨間の強弱関係が視覚的に判断できるようにしたことで、その検討プロセスが比較的容易になった。

 テクニカルに加え及川式ガチFXチャートには、トレードアシスト用ツールが揃っている。いずれもネットから無償でダウンロードすることができる。

① アナログ時計

 及川式FXでは時間管理も大変な役割を演ずる。トレード時間帯の選択、1取引20分以内の手仕舞い、相場の流れが変わる16時、21時といった時刻丁度の切り替わりタイミングの把握には現在の時間を常に頭に入れている必要がある、氏のチャート画面には小さなアナログ時計が常在している。全く同じものではないが、冒頭に掲げたのはClocXという無料ソフトでVectorというサイトからダウンロードできた。

https://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se502526.html

② Trading Panel(自動発注パネル)

 エントリーは成行きであるため、チャンスとなれば間髪を入れずに注文を出すことができる自動発注パネルがあると便利であり、及川氏もおそらく自社製のコントローラーなる発注自動パネルを利用されている。冒頭に掲げたのはTrading Panel V1.2-YousefHというが、こちらも無料でダウンロードが可能である。EA仕立てでTP,SL付きで成行き注文や指値・逆指値注文もできるので、大変便利であり、有償のツールに勝るとも劣らない。下記URLにてダウンロードできるが、マニュアルが見当たらないので、慣れるまでデモ口座で練習する必要がある。

https://technical-indicators.com/archives/29430

③ ポジションのピップス表示

 及川氏のトレード中のMT4チャートを見ていると、各ポジションごとに含み損益がピップス数で表示されるが、こちらもShowPipsPlusなるインジケータが公開されている。(画像省略)

https://dj-trader.net/fx/custom_indicator/64

 


MT4 EAのパラメータ設定を保存する方法

2023-04-22 05:42:28 | 投資

 MT4で数種のインジケータをチャート上に表示している場合、そのパターンを一度templatesに記憶させておくと、チャートを新しく開いた際には、記憶した組み合わせのパターンを一瞬に呼び出すことができる。毎回インジケータを設定しなおす必要はない。

 あまり知られていないのであるが、EAのパラメータ設定にも同様な機能が備わっている。複雑なEAになると、ついうっかり数値を間違えたり脱漏があったりして戸惑うこともあるから、この機能を利用しない手はない。

 例えば添付のようなEA設定画面があったとする。

 

 西山孝四郎(石原順)講師のMegaTrendFollowインジケータをEA化してMT Studio21社で公開したものだが、数種のオプションを選択できる仕様であるため若干複雑になっている。EAを設定するたびに毎回デフォルトの設定が表示されるため、これと異なる設定をするのは面倒に感ずるだろう。 

 設定画面の右下に「保存」ボタンが用意されているので、このボタンを押すと、保存のためのダイアログボックスが開く。「ファイル名」が要求されるので、適当な名前(例えばMegaTrend)を付けて保存する。この作業でEAの設定はMQL4下の「Presets」ファイルに自動保存されている。

 次回から、このEAの設定をそのまま利用したい場合には、設定画面の「読み込み」をクリックすると保存された名前(MegaTrend.set)が現れるので、これをダブルクリックする。内容を再確認して「OK」をクリックすれば完了で自動取引が開始される。

 


及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【4】ガチ場面に出会えました

2023-04-20 21:07:21 | 投資

 本日夜(2023.04.20)午後8時過ぎのGBPAUDの5分足チャートです。及川氏が採用されているテクニカル指標と筆者開発の最適通貨ペア選択用インジケータ2個を表示させています。通貨の強弱関係はもう2時間以上も前からGBPが大きく下げていることが分かります。

 及川式でいえば、上限が上位4時間軸移動平均線でレジストラインとなっていることが明白でしたので、この移動平均線に接するか、少し突破した段階で売り参入できれば理想的でした。残念ながら筆者がチャートを開いたのは、最初の大下げが終了する間近で、ここでの参入は遅きに失します。大きなトレンド発生とみられるので、第2段のトレンドを期待して待機することとしました。

 第1段の下げトレンドが終了した後、5本の小さな陽線が続きました。5本目の陽線の上10ピップス程度には数本の移動平均線が接近しています。1対2のリスクリワードに最適のガチ鉄板場面と判断し、2ロット成行きにて売り参入しました。結果は、いつもの及川氏の実況トレードどおりにやすやすと利確することができました。実を言えばちょっとチキンとなり、15ピップス強で両ロットを切ってしまっていました。日頃は、スキャルピングをしていないので、及川式を学ぶ身としてはまあこんなものかと一息入れたところです。

 二つの通貨選択インジを使ってみての感想は、画面左上のHeatMapModokiには30分前から現在に至る通貨の強弱関係と、同じく15前からのものの2個を表示させています。サブチャートのDailyOPSはパラメータを変えて、午後2時からを始期としました。日本のマーケットが締まる直前あたりから市場が活発化しますので、この方が変化率が見やすくなります。


及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【3】通貨ペア選択を可視化する

2023-04-18 20:27:47 | 投資

 本日(4月18日)午後7時20分前のUSDJPYの5分足のチャートに及川式インジケータを表示している。加えて、昨日のブログで述べたHeatMapModokiをメインチャートに、またDaily OPSをサブチャートに描画させている。最強通貨・最弱通貨の相関・逆相関関係にある通貨ペアを選択してトレードにあたるべきことは、及川氏が毎回繰り返しておられることである。では、上記2個のインジを使ってどのように最適ペアを選択できるのかを述べてみたい。

1)HeatMapModoki

 このインジはファイさんという方が、Oanda社の提供するインジを参考に作成されたものである。大分前に公開されているが、現在これをダウンロードしてもMT4に正しく表示させることができなかったので、筆者が一部プログラムに修正を加えたものである。修正版ではいずれの業者においても正しく表示されることが確認された。一番左端は1時間前から現在までの強弱関係、同様に30分前から現在まで、15分前から現在まで、一番右は5分前から現在までの通貨間の相対変化を示している。

 上記チャートはUSDJPYの5分足に表示させているが、このインジからはこの1時間円高局面にあることが分かる、チャートの移動平均線も下降局面が続いていることを示している。少し遅いが、この局面でUSDJPYの取引に入るのであれば、戻り売りが基本となる。もし、買いの選択をすれば、及川氏からはしかられたはず。約15分後の拡大チャート下記のようになった。

やはり戻り売りが鉄板であったようだ。

2)Daily OPS

 こちらは全ブロブで申し述べたとおりである。このインジだけでも、通貨間の強弱は判定できるが、通貨相互間の線が重なって見づらい時もあるので、1)のインジと併用して判断したい。及川氏の瞬発力に対応するにはこれしかない。

 


230417 MT4で指値又は逆指値の売り買い注文(IFD・OCO)を同時に出す方法

2023-04-17 19:38:57 | 投資

 MT4ではIFDにせよOCOにせよ売りと買いの2個の指値又は逆指値注文を「新規注文画面」から同時に発注することができない。売り注文と買い注文を別個に注文しなければならない。

 しかるに、前ブログで述べたように過去の高値と安値に指値や逆指値の売り買い同時注文を出したい場合には、注文画面の設定にかなりの時間を費やしてしまうのは確かである。MT4の新規発注画面は元々少し複雑にできていることもあり誤発注の恐れもある。

 これを解決するには、ScriptまたはEAに頼らざるを得ない。売りか買いのどちらか一方の注文であれば、Scriptで対応できるが、売り買い両注文の同時発注ともなればEAのお世話になるしかない。なぜなら、売りか買いのどちらか一方が約定すれば、もう一方の待機注文をキャンセルする必要があるからである。

 スクリプトで対応した場合は1回限りの注文で終わってしまうから、将来、一方の注文が成立した場合、スクリプトは他方の無意味になった注文を取り消してくれることはない。その場合には、ユーザーが手動で注文取消しを実行する必要がある。

 EAで対応した場合にも泣き所はある。EAは1回限りの取引ではなく、条件さえ揃えば何回でも同じ注文を繰り返す。及川式デイトレでは1回1回が勝負であるから、一つのトレードが完了すれば、EAはそれ以降には働いてもらっては困る。また新たな場面での勝負になるからである。

 及川式デイトレ用に用意したDual OCO_EAでは、一つの取引が完了すれば, 不要となったもう一方の注文を取り消すと同時にEAそのものもが無効となり、ニコチャンマークも画面から消えるようになっている。最大、20~30分程度の取引であるから、自己のPC上でEAを作動させていれば事足り、VPSをまったく必要としない。

 今週から及川式デイトレ用インジ一式をテストしてくれている仕事仲間から質問があったので、このブログにも念のためメモしておくこととした。