6月28日のブログで、当時のドル円相場がフィボナッチの重要な節目(112.61)に差し掛かっていることに言及した。もし、月足終値でこのレベルを超えるようであれば、エリオット波動第2波の調整相場(ABC)は終了し、いよいよ第3波の上げ相場に転じる可能性がある。半面、このフィボナッチで押し戻されるようであると、下げの第2波の終了は未だ確定したことにはならず(または第3上昇波の調整波終了確定ともならず)、改めて底値を探ることになると予想した。
残念ながら、6月の月足終値はこのレベルを下回ることになり、今日現在の下げ相場が示現することとなった。それでは、この下げはどこまで続くのであろうか。本日はドルインデックス、円インデックスから今後の均衡点を探ってみたい。
添付画像は、ストックチャート社が提供するドルインデックス、円インデックスチャートである。
トランプ大統領就任以来、その保護主義政策を先取りしたのか、それまで100を超えていたドルインデックスは下降を続け、7月21日終値ベースでは93.68まで下げてきた。一方、日銀のゼロ金利政策と金融緩和で3月には80台半ばまで落ち込んだ円インデックスは7月21日終値では89.96まで戻しており、両インデックスは接近している。
両インデックスの均衡点は、91.82であるから、円インデックスはあと2%程度上昇するとみてよさそうだ。昨日のドル円終値は111.12であるから、112.12 ― 112.12 x 2/100 = 109.87という計算になるがはたして?計算通りにはいかないのが相場ではあるが。