トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

EAとIndicatorとの関係

2019-08-13 17:18:42 | 投資

 筆者開発EAのご利用者がそのブログにおいて、EAの設定方法や付属Indicators(インジ)についてレポートないしは解説頂いているものがあり大変感謝している。 

 最近、読ませていただいたそのようなブログの中に次のようなコメントがあったので、一部誤解を解きたく本稿を用意した。コメントの内容は、「EAを作動させるには、付属のインジはすべてEAを作動させているチャート上に表示させていなくてはならない」というものであった。 

 一般的に、EAは1個ないしは複数個のインジをトリガーとして売買のシグナルを発生させて、そのシグナルに沿った新規注文や決済注文をFX業者のサーバーに送信する仕組みとなっている。その場合、依拠する1個ないしは数個の関連インジは、パソコンのMT4ファイル(Indicatorsファイル)に格納されていなくてはならない。EAの実行プログラムからの呼び出しに際し、瞬時に応える環境でなければならないからである。半面、関連するインジは必ずしもチャート上に表示されている必要はないことを強調しておきたい。 

 筆者が、EAに付属する比較的多めのインジを用意しているのは、その手法が元々裁量取引であったためである。例えば、西山孝四郎(石原順)講師が提唱されている順張り手法は裁量取引として紹介されている。講師の裁量にはMT4に標準搭載されているインジの他2個の講師開発のインジがあり、トレンドの発生をいち早くとらえる働きをする。筆者開発のインジはこのほか更に3個のインジを用意し、西山流でも解析が微妙であったインジの動きをより鮮明に捉えることを主眼にしている。 

 結論的に申し上げると筆者が関与したMetaGenicFX社のEAには、5個のMT4非搭載インジが付属しているが、実際にEAにて使用されているのは、そのうち2個のみである。他の3種のインジはたとえインストールされていなくてもEAは作動する。ただし、裁量取引に使っていただくには、すべてMT4にインストールをしたうえでチャートにも表示しておく必要がある。 

 EAには視覚的な要請は伴わないので、プログラム上必要なもののみがIndicatorsファイルにあればよいことになる。

(注)サブチャート中段と最下段のインジは同一の性質を持つ。最下段のADXと標準偏差がともに上昇しているときには濃い青で、ADXと標準偏差のいずれか一方が上昇しているときには、薄い青で表示される。