トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

MT4/5でプロにも負けない取引環境

2020-01-05 20:28:28 | 投資

 昼間、定職を持つサラリーマン、自営業者、オフィスレディ、あるいは家事や子育てに忙しい家庭の主婦にとっては、細切れの時間帯を利用してFXに向かうことになるが、この世界でプロ達と互角に戦うというのはその環境からして容易なことではない。 

 次のような体験は誰しもがお持ちであろう。

サラリーマンAさんの例;

 職場から家に戻り、お風呂と夕食を終えた午後8時にパソコンの前に座り、口座を有するFX会社のチャートを開ける。深夜の12時まで5分足による短期のトレードを繰り返していたが、この日は可もなく不可もなく就寝の時間となった。現在のドル円相場は109.20あたり、この1週間ばかり上は109.50、下は108.50のレンジ相場になっている。現在相場はレンジの上限に近づいている。そこで、次のようなOCO注文をFX会社に発注して床に就いた。

OCO注文:109.50指値売り、損切109.65、利確 109.25 

 翌朝、チャートを開いてみたところ、なんと昨夜の注文は約定された後、見事にストップロスに引っかかって15ピップスの損失が発生しているではないか。無情にも現在の相場は、109.20に戻っている。予測した価格の動きはおおよそでは間違っていなかったのに、高値がレンジの上限を一旦上方にブレークしたために損切り注文が執行されたのだ。悔しいことに、価格はその後反転し、再び元のレンジ内に戻ってしまっていた。 

 指値相場で失敗したのは仕方がない。それはベテランでも大いにありうることだ。でも、プロは常時場を見続けているから、指値オーダーで損切りを食らった後、高値が120.65を超えた際に、109.45の逆指値売り注文ないしは相場がレンジ内に戻った後成り行き売り注文を出すことができたのである。こうして最初の損失を取り戻すチャンスがあった。一方、そのころAさんは夢の中、手も足も出せない状態であった。 

 一般のFX会社のIFDやOCOの買い注文は、現在の価格からみて安い価格での買い指値注文と高い価格での逆指値買い注文とを出すことが可能だ。IFD、OCOの売り注文は、現在の価格からみて高い価格での指値売り注文と安い価格での逆指値売り注文を出すことができる。Aさんが就寝前に出せるのは、このように現在価格ベースの話であって、「もし、寝ている間に価格が109.60になれば、その時点で109.45の逆指値売り注文を出す」というようなことはできない。 

 ところが、もしAさんがMT4を採用するFX業者と取引をしており、EAに簡単な命令を残していれば、Aさんが就寝前にプロと同じ注文を出すことができた。繰り返すが、「もし、寝ている間に価格が109.60になれば、その時点で109.45の逆指値売り注文を出す」ということが可能であったのだ。 

 要するに、MT4でEAを利用すれば「将来価格に基づくIFDやOCO注文を出すことができる」という訳で、強者ぞろいのプロにも伍して常時マーケットを見張っていることが事実上可能となる。MT4/5のトレード環境を整えることにより、一般トレーダーの弱点は徹底的に克服することができるといっても過言ではないだろう。 

 FX初心者にも人気の高いトラリピも、MT4 EAによる将来価格に基づく逆指値注文方式を採用することにより、相場が逆行した場合にも不要なナンピンのポジションを極小化することができるようになる。トラリピを専門とする一般のFX業者でも、このような注文を受けることはできない。過去のブログで繰り返し述べてきたが、勝ち続けるベテラントレーダーの中には、このMT4 EAによる逆指値トラリピを人知れず駆使している人が多い。 

 有効なプロトレーダーのFX手法があるとして、もし、その手法の論理式をプログラムにしてロボット化すれば、プロと同じ売買行動をとることができる。しかも、ロボットは眠ることはないから、事実上、プロの成績を上回ることができることになる。FXの世界でもコンピュータが人にとって代わる時代、MT4/5の取引環境を整えることができれば、ナノ秒のAIにはスピードでは敵わないものの、生身のプロには勝つ公算が大きい。

過去のブログ等

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/13d2a3178e4e72572162908f4f562176

https://ux.getuploader.com/FXTrader/download/2