歯肉剥離子

少し前の話

診療が終わってからバイトのAさんが話があるとのこと。

Aさんは歯科大の学生さん。

聞いてみると近直学校で試験があるとのことで、診療器具を見せて欲しいとのこと。

私の学生時代と違って今は細かく試験があるようです。

特に抜歯の器具が見たいとのこと。

彼女が持ってきた資料を見ると、見慣れない器具名があった。

「歯肉剥離子」言葉どうりにとると歯ぐきをめくる器具。

Aさんにあおば歯科には無い器具かも言ったところ、器具入れからAさんはある器具を手にした。



その器具は開院してしばらくして買い足した器具。

購入したのが、よく使い方がわからなかったのであまり出番がなかった器具だ。

Aさんは実習で使い方を見ているのだろうが、私はどうやってそれ使うの状態だった。

数日後、医院で抜歯処置を行うことになった。

患者さんに説明し麻酔。処置に取り掛かったところ、歯肉剥離子のことを思い出し手に取ってみた。

その時名古屋打ちを発見した高橋名人のごとく閃いた。





こう使うのかと。確かに専用だけあって使いやすいが、別の器具で同じ処置は出来る。

しばらくは覚えたてのギャグを連呼する小学生のように抜歯処置のたびに使った。

勉強する機会はいつでもあるのだと再認識した。