劇団あおきりみかん『サーカス家族』キャストインタビュー
■松井真人■
【前回公演『迷子の部屋』ではうさぎの取材に行ったりと、毎回役作りのため取材をしているそうですが、今回何か取材したものやしたいものがあれば教えてください。】
松井「取材ですか~
…これちょっと取材の内容言っちゃうとお芝居の内容かなりネタバレになっちゃうんですよね…むつかしいな(笑)
うーん、そんなわけで取材したものはちょっと秘密なんですが。取材したいものっていったら、なんだろう。
『劇団員のお宅訪問』的な感じで、みんなの家に行ってお父さんやら兄弟やらにどんな子供だったか聞いてみたいかな。それで夕飯をご馳走されて、そのまま泊まっていく的な。『それじゃぁそろそろ失礼します』『いやいやいいじゃないか、とまっていきなさい!』みたいな。大人になるとなかなか実家に遊びに行かなくなりますもんね、劇団員の実家はほとんど行ったことが無いので、あぁこういう家族かぁ!みたいな取材は楽しそうだと思います。ついついビールのんでしまって『あちゃー』みたいな取材もたまにはいいですかね。お正月なんかだったらおモチ食べてお節食べて、ドンジャラとかやりたいですね。もう取材でもなんでもないですね(笑)」
【多人数の会話シーンが多いですが、難しいところや逆に面白いところを教えてください。】
松井「多人数の会話ですか…あんまり意識しないですけどねぇ。いや確かに難しいとは思います。でもまぁ2人には2人の、3人は3人の難しさと面白さがあって…
多人数ということで言えば、僕は5人以上が一つの話題に対して話すシーンはもろもろの難しさと面白さがあると思っています。実際の会議なんかでもそうですよね、3人くらいだとある程度きっちり気を使えるというか、舞台上でも3人だと『私とあなた』と『私とあなた』と『あなたとあなた』、時々『私たちとあなた』『私とあなたたち』という線で(俳優と俳優のあいだの関係性の線)すけども…まぁそれはそれで難しいんですけれども…
これが5人になると、ちょっと気を使いきれない部分が出てきますよね。そこが難しくて面白いところかな。『あれ、あいつ何て言ってたっけ?』なんて部分が出てきたりするので、そのままそれを無視して聞いてないことを無視して進んでいくと難しいしなんだかわかんなくなっちゃって終わっちゃうけど、ちゃんと聞いてないことに対して他の俳優が舞台上で『ちょっと、私の意見も聞いてよ』とか『あの人、ぜんぜん聞いてないよね』的な線がどんどん積み重なっていけば面白くなりますよね。つまり、線の量は増えていくんだけれど、それは必然であって、全部に気を使えないのも必然なんで、10人の話し全部聞けるのは聖徳太子くらいで。その聞けない部分をちゃんと他の俳優が生かしてシンプルに、複雑にこんがらがりすぎてもわかんなくなっちゃうし、太い線細い線もろもろをシンプルに、こんがらがったらすっきり直れば面白いし、糸がするするとほどける快感みたいなところとか、運命の赤い糸だとおもったら、こんがらがって結局違う人とつながってたとか…そういったところは面白いんじゃないでしょうか。
基本的には演劇は関係性の変化だと思っているから、ひとりならいいけど2人以上が無視しちゃったら難しいから全員で作らなきゃいけない、って基本ですけど。そこはやりがいがありますよね。
うーん、この質問むつかしいですね(笑)」
【『サーカス家族』の見どころはどこですか?』】
松井「やっぱり家族かなぁ、家族ってみんなぜんぜん違いますよね。お友達の家にいって、その家の常識が自分の家の常識と違くてビックリするのってきっと皆さん体験したことがあると思うんです。大家族だったり、核家族だったり。それこそ食器の置き方ひとつだったり。
話し飛びますけど、小さいころお友達の大森君の家に入ったとき、木のすごく良いにおいがして、それは忘れない記憶ですね。ひとの家って独特のにおいがありますよね、だから劇場なんかいってもその劇場特有の空気って言うか、においって言うか、そういうのが好きなのかもしれません。
だからサーカス家族ならではの空気の感じっていうか、家族の匂いをかんじてもらえたら良いかなぁ。
ホントに小さいころにあこがれたり楽しんだりした、二階建てとか、二階建てベッドとか、押入れに布団引いて寝たりとか、干してある布団のにおいとか、夏に窓開けて食べるスイカとか、夏休みにはおばあちゃんち行くこととか、そういう空気を感じてもらえたらいいですね。」
【最後にHPインタビューをご覧の皆様に一言お願いします。】
松井「こんにちは!インタビューみていただいてありがとうございます。
今回は劇団本公演29本目!です!
ひとつひとつ!楽しんでお稽古しています、ぜひ遊びに来てください!
ホントに小さいときの夢は『ノーベル賞がとりたい』とか『正義の味方になりたい』でした。
ノーベル賞のほうはなんだかうやむやになっちゃったけど、正義の味方のほうはお芝居やってるからそうかなぁって今思いました。願いはきっとかなうと小さいころからずっと思ってるのは、きっと家族のおかげです。
今もおもいます、世界のみんながちょっとずつでも幸せになりますように。そんな公演にしたいです!」
■松井真人■
【前回公演『迷子の部屋』ではうさぎの取材に行ったりと、毎回役作りのため取材をしているそうですが、今回何か取材したものやしたいものがあれば教えてください。】
松井「取材ですか~
…これちょっと取材の内容言っちゃうとお芝居の内容かなりネタバレになっちゃうんですよね…むつかしいな(笑)
うーん、そんなわけで取材したものはちょっと秘密なんですが。取材したいものっていったら、なんだろう。
『劇団員のお宅訪問』的な感じで、みんなの家に行ってお父さんやら兄弟やらにどんな子供だったか聞いてみたいかな。それで夕飯をご馳走されて、そのまま泊まっていく的な。『それじゃぁそろそろ失礼します』『いやいやいいじゃないか、とまっていきなさい!』みたいな。大人になるとなかなか実家に遊びに行かなくなりますもんね、劇団員の実家はほとんど行ったことが無いので、あぁこういう家族かぁ!みたいな取材は楽しそうだと思います。ついついビールのんでしまって『あちゃー』みたいな取材もたまにはいいですかね。お正月なんかだったらおモチ食べてお節食べて、ドンジャラとかやりたいですね。もう取材でもなんでもないですね(笑)」
【多人数の会話シーンが多いですが、難しいところや逆に面白いところを教えてください。】
松井「多人数の会話ですか…あんまり意識しないですけどねぇ。いや確かに難しいとは思います。でもまぁ2人には2人の、3人は3人の難しさと面白さがあって…
多人数ということで言えば、僕は5人以上が一つの話題に対して話すシーンはもろもろの難しさと面白さがあると思っています。実際の会議なんかでもそうですよね、3人くらいだとある程度きっちり気を使えるというか、舞台上でも3人だと『私とあなた』と『私とあなた』と『あなたとあなた』、時々『私たちとあなた』『私とあなたたち』という線で(俳優と俳優のあいだの関係性の線)すけども…まぁそれはそれで難しいんですけれども…
これが5人になると、ちょっと気を使いきれない部分が出てきますよね。そこが難しくて面白いところかな。『あれ、あいつ何て言ってたっけ?』なんて部分が出てきたりするので、そのままそれを無視して聞いてないことを無視して進んでいくと難しいしなんだかわかんなくなっちゃって終わっちゃうけど、ちゃんと聞いてないことに対して他の俳優が舞台上で『ちょっと、私の意見も聞いてよ』とか『あの人、ぜんぜん聞いてないよね』的な線がどんどん積み重なっていけば面白くなりますよね。つまり、線の量は増えていくんだけれど、それは必然であって、全部に気を使えないのも必然なんで、10人の話し全部聞けるのは聖徳太子くらいで。その聞けない部分をちゃんと他の俳優が生かしてシンプルに、複雑にこんがらがりすぎてもわかんなくなっちゃうし、太い線細い線もろもろをシンプルに、こんがらがったらすっきり直れば面白いし、糸がするするとほどける快感みたいなところとか、運命の赤い糸だとおもったら、こんがらがって結局違う人とつながってたとか…そういったところは面白いんじゃないでしょうか。
基本的には演劇は関係性の変化だと思っているから、ひとりならいいけど2人以上が無視しちゃったら難しいから全員で作らなきゃいけない、って基本ですけど。そこはやりがいがありますよね。
うーん、この質問むつかしいですね(笑)」
【『サーカス家族』の見どころはどこですか?』】
松井「やっぱり家族かなぁ、家族ってみんなぜんぜん違いますよね。お友達の家にいって、その家の常識が自分の家の常識と違くてビックリするのってきっと皆さん体験したことがあると思うんです。大家族だったり、核家族だったり。それこそ食器の置き方ひとつだったり。
話し飛びますけど、小さいころお友達の大森君の家に入ったとき、木のすごく良いにおいがして、それは忘れない記憶ですね。ひとの家って独特のにおいがありますよね、だから劇場なんかいってもその劇場特有の空気って言うか、においって言うか、そういうのが好きなのかもしれません。
だからサーカス家族ならではの空気の感じっていうか、家族の匂いをかんじてもらえたら良いかなぁ。
ホントに小さいころにあこがれたり楽しんだりした、二階建てとか、二階建てベッドとか、押入れに布団引いて寝たりとか、干してある布団のにおいとか、夏に窓開けて食べるスイカとか、夏休みにはおばあちゃんち行くこととか、そういう空気を感じてもらえたらいいですね。」
【最後にHPインタビューをご覧の皆様に一言お願いします。】
松井「こんにちは!インタビューみていただいてありがとうございます。
今回は劇団本公演29本目!です!
ひとつひとつ!楽しんでお稽古しています、ぜひ遊びに来てください!
ホントに小さいときの夢は『ノーベル賞がとりたい』とか『正義の味方になりたい』でした。
ノーベル賞のほうはなんだかうやむやになっちゃったけど、正義の味方のほうはお芝居やってるからそうかなぁって今思いました。願いはきっとかなうと小さいころからずっと思ってるのは、きっと家族のおかげです。
今もおもいます、世界のみんながちょっとずつでも幸せになりますように。そんな公演にしたいです!」