劇団あおきりみかん『サーカス家族』キャストインタビュー
■正手道隆■
【今回の稽古で身体能力の高さが活きているそうですが、ご自分ではいかがですか?】
正手「自分では身体能力が高いとか思ってないのでなんとも…。
芝居の稽古とは別にやってる特練は家でやったことは一度もないんですよ。
みんなは家とか公園とかですごく練習して上手くなったんですけどね。
要するにサボり魔なんですよ(笑)
その分、稽古場で暇を見つけてずっと練習したら上手くなりました。
松井さんやカズくんから教えてもらったり、自分なりに考えて練習方法を考えたりとか。
いまじゃ『その安定感気持ち悪い』とまで言われてましてちょっとショックです。
ただ、一番のショックというか不安なのは劇中でその身体能力の高さを披露する機会があるのかどうかということですね。
みんなは結構序盤からガンガンにやってくるんですけど、私はその特練を生かす気配がない。
(インタビュー時)台本がまだ全部出てないんで何とも言えませんけどね(笑)
どこかで披露する機会があればいいけどこのまま『あっ、あの人きっとこれ出来ないんだよ』とか思われそうでなんかヤダ。
劇団員のみんなには言いませんけど、体を使った事は体が覚えてくれるので誰にも負けない自信はあります
私が一番上手いんですよ!!」
【『サーカス家族』の見どころを教えてください。】
正手「タイトルにもなっているサーカスの部分は見どころがあると思います。
普段やらないことですから、見た目にもストーリーにも関わってくる部分としても楽しく見れます。
『なんでそんなことしてるの?』って思うはずです。
後で『あ~、なるほど』って思える部分は見てる方としては気持ちがいいでしょうね。
そしてタイトル通りというか『家族』とのありかた、関わり方って言うんですかね。
ついつい考えちゃいますよ。
実際、自分は34歳で長男だから考えますよ。
宮崎に母親残してきてるから心配だし・・・結婚とか?
結婚願望ないから何とも言えないけど、どうなることやら(笑)
『未来はわからないから面白い』とよく言ったもんで、そんな何か分からないから毎日。
家族、人との関わり合いは、今の自分とも繋がると思ってるし、みんなも一緒だと思います。
若い人はもちろんですが、私と同世代の30代、そして50・60歳のお父さんお母さんからおじいちゃんおばあちゃんまでたくさんの人に見てほしい作品です。」
【サーカスの取材にリトルワールドに行かれたそうですが、いかがでしたか?】
正手「メチャクチャ面白かったですね(大爆笑)
ゴールデンウィークに行ったんですけど、あおきりみかんに入ってこんなゴールデンウィーク過ごしたの初めてですよ!!
去年なんか『湖の白鳥』三重公演で小屋いり深夜までダンス・楽器の稽古したりと休みなんてこれっぽっちも思いませんでしたから。
あれはあれで、楽しいゴールデンウィークでしたけど。
リトルワールドには、由紀さんおすすめのサーカスを見にみんなで見に行ったんですね。
サーカスを見ることが初めてだったので、私は心の中はメチャクチャ浮かれ気分でしたけど♪
実際に見たサーカスは驚きの連続、子供のように一喜一憂して楽しかったです!!
・・・もちろん、役作りのためですよ。
遊びに行ったわけじゃないですよ。
あと、サーカスでも大道芸人さんのブースでも異様に絡まれました。
サーカスでは舞台に呼ばれていじられてすごく緊張して何喋ったか覚えてないし。
大道芸人さんの所では、靴を脱がされてジャグリングの道具に(苦笑)
しまいには、若干火にあぶられたりとか。
でも、やっぱりプロのやることは面白いですね。
みんな、口がポッカーンて空いてましたから。
横で見ているとあまりの間抜けさに笑けてきました。
その成果が劇中でも楽しめるし、なんとセリフにも?
是非、見てほしいです。
アフタートークにはその裏話が決めるかもしれませんよ。」
【最後にHPインタビューをご覧の皆様に一言お願いします。】
正手「今回の『サーカス家族』今までの見た作品とは全く違う・・・とは言いませんが面白いこと請け合いです。
見て、感じて面白い。
最後には、ホックリと家族のことを思い出させてくれるこの作品。
老若男女すべての人たちに見て欲しいです。
さらにリトルワールドや稽古の裏話を聞いてみたい方は、アフタートークや交流会にご参加ください。
舞台とは違った作品の面白さ、役者の素の顔を見ることができると思いますよ。
皆さんと劇場でお会いできるのを楽しみにしています!!」