「こだわりの○○教えて!」芝居~きっかけ編~の続きです。
前回は、山口眞梨に聞きましたが、今日は、花村広大編です!
花村広大 hanamura koudai
あおきりみかん旗揚げメンバー。
出演情報
劇団あおきりみかん 其の参拾四
『パラドックス・ジャーニー』
2016年3月
名古屋・東京・仙台3都市ツアー決定!
広大「ドンピシャって言える作品は無いんだけど…」
絵理「芝居始めたきっかけは何だったの?」
広大「なんとなく、だね。」
絵理「高校は演劇部に入ってなかったの?」
広大「なかった。なぜなら、高校は男子校だったから。男子校で演劇部って、ん?って思って。」
絵理「(演劇部)あったはあったんだ。」
広大「あったあった。で、同級生が入ってたから文化祭の時観に行ったんだけど、案の定、男が女役やってて、『聞いた?あの人私のこと好きって言ったわよ』みたいな台詞を舞台で言ってるのを見て、やばい、想像以上にコレは…無理だなって思って、大学入ってからやろうって思ってた。」
絵理「あ、でも演劇やりたいとは思ってたんだね。」
広大「うん、漠然と思ってた。大学入学前に送られてくる、学校案内のパンフレット見て、実際に入った、南山大学演劇部「HI-SECO」企画と、野外宗教劇っていうのが部活一覧に書いてあって、どっち行こうかなって思ってた。
入学して最初の一週間位は、大学のメインストリートにブースが与えられて各部活が、ウチ入らない?って勧誘する期間があって、その時に、演劇部の前をウロウロしてたんだけど、声かけづらいしどうしたらいいんかな、って思ってた時に、HI-SECO企画の寺沢先輩っていう人に『ちょっとキミ!』って声かけられて、それからかな。」
絵理「野外宗教劇には行かなかったの?」
広大「疲れちゃって。奥手なシャイボーイだったもんで。」
絵理「先にHI-SECO企画に声かけられたから、野外宗教劇の門を叩くのはやめたと。」
広大「そう。そっちも見に行こうっていう気になれなくて。」
絵理「じゃあ、先に野外宗教劇に声かけられてたら…」
広大「絶対、野外宗教劇に入ってた(笑)。これが運命の分岐路だったね。」
絵理「じゃあ、寺沢先輩のおかげだね(笑)。」
絵理「元々、芝居は観に行ったりしてたの?」
広大「おふくろが芝居好きで。自分もやりたかったらしいんだけど。元劇団うりんこの、いのこ(福代)さんとおふくろが同級生で、そのつながりで劇団うりんことか、むすび座をよく観に行ってて。
小学校に入る前に観た、『ジュゴンの子守唄』…っていうタイトルだったと思うんだけど、岩魚を1日3匹だったか食っちゃいけないって言われてたのに食っちゃって、女の人が村人から掟破ったから追われてるところに、背中に矢が刺さるっていうシーンがあって、『わっ!死んだ!』ってなって。その後に親父とおふくろと、あの矢は本当に刺さったように見えたけど、まさか本当に刺すわけにいかないし、どうなってるんだって聞いたら、こうなってるっていうのを教えてくれて、凄いなっていうのが子供心に残ってたかな。
で、高校に入って文化鑑賞会の時に劇団四季の『オペラ座の怪人』を見て、すげぇって思って。内容は理解出来なかったんだけど、とにかく凄いなって。
子供の頃は、色々観に行って、演劇には慣れ親しんでいたけど、とくに記憶にあるのはその2作品かな。その環境だったから、自然と演劇やろうかなって思ってた。
だから、演劇部入ったら『ロミオとジュリエット』みたいなのやるんだって真剣に思ってたんだよ。入ってみたら全然そんな内容の芝居じゃなかった(笑)」
絵理「HI-SECO企画に入った時に、誰かあおきりの人達は居たの?」
広大「まず、主宰(鹿目由紀)が、奇跡の4,5年目が…(色々あって半年留年したそうです)」
絵理「あ、その期間でちょうどかぶってるんだ。」
広大「後、(中元)志津が4年生で、(成田)けいちゃんも学年は4年生だったんだけど、今まで演劇部じゃなかったんだけど1年だけやりたいってことで、俺と同期で入部したね。後は、ちょっと経ってから、松井(真人)が、名城大学の劇団獅子からHI-SECO企画に入ってきた。」
絵理「あ、松井さんの方が後なんだ。」
広大「そうそう。だけど松井は、僕が入る前にやった『今宵あなたに』(鹿目由紀が大学4年の時に上演した初の長編戯曲)っていう作品を観に行ってるから。」
絵理「そうなんだ!」
広大「ちなみに、松井とは大学一年からの仲なんだって思うかもしれないけど、実は俺が高2の時にもう松井と会ってるんだよね。」
絵理「え、なんで?」
広大「俺の高校の同級生に麻雀を教えたがるやつがいて、メンツが集まらない時は色んなとこに声かけるじゃん?その中にちょうど松井の弟が、俺と同い年で来てたんだよね。だから、松井ん家に遊びに行ったこともあって、そしたら居たっていう。『ゆっくりしてきゃー』みたいな感じで。一緒に麻雀はしなかったけど。
で、演劇部入ってから、松井ん家で麻雀やるって時に、どこの大学入ったのって話になって、『南山大学入りました。』『部活何やるの?』『僕、演劇部やります。』『おぉ、いいがね~』って話でひとしきり盛り上がった記憶はある。」
絵理「松井さんはもう『今宵あなたに』を観てたから、いいね、HI-SECOみたいな話で?」
広大「そう。すごい熱が上がって盛り上がってたけど、こっちは入ってすぐだったから、半年前の観てない芝居の話されても全く何のことだかわかんなかった。松井との付き合いはもう20年近いよ。」
絵理「じゃあ、松井さんが劇団獅子からHI-SECO企画に入ってきた時は、お兄ちゃん来た!みたいな感じだったんだ(笑)。」
広大「『あれっ!?どうしたんすか?ここ麻雀やりませんよ?』とか思ってた(笑)。縁っていうのは、奇妙なもんだよね。」
↓壁と服が黒だったため、「隠みの術みたいだね」と言ったら、ババッとポーズをとってくれた広大君。
******
思いがけず、松井さんと広大君の出会いの話まで聞けて面白かったです。
来月はどんなこだわりが聞けるのか?
お楽しみに★