杏の読書日記プラス

本が好き。お昼寝が好き。こどもが好き。
読書日記から写真日記へリニューアル♪

オー!ファーザー

2010-04-16 10:35:47 | 
オー!ファーザー
伊坂 幸太郎
新潮社

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書店員でなくなって、早2ヶ月。
毎週月曜日には、コンビニでジャンプを買い、コミック発売をチェックしに書店に通う日々です。ちょっと、面倒。
でもいいこともあります。
事前情報なしで新刊に出会う喜びが!!

伊坂幸太郎の新刊も、そんなふうに出会いました♪

☆あらすじ☆

高校生の由紀夫の家族は、母親が一人(知代)、父親が四人(鷹、葵、悟、勲)。
四人の父親は、試験の成績がいいとか、足が速いとか、バレンタインのチョコをもらったとか、くじ引きで米を当てたとか、由紀夫と自分の類似点を探しては、安心をするらしい。
ある日、由紀夫は同級生・多恵子とともに、同級生・鱒二の揉め事に巻き込まれる。
そして、その揉め事は、更なる事件へと展開していく。

県知事選挙、不登校の小宮山君、賭博、詐欺、映画・・・。
数々の伏線がつながっていく伊坂ワールド。見事です。
読んでいて、「あ、この台詞は、終盤にもう一度出てくるなあ」とわかるので、つい顔がほころんできます。

この作品は、地方紙の新聞連載終了から三年経って、ようやく単行本化されたそうです。
その辺りの裏話も、巻末に収録されてます。

おもしろかったあ!! 満足度、おすすめ度、★★★★☆

コメント (2)
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武士道シックスティーン

2010-03-15 20:34:31 | 
武士道シックスティーン (文春文庫)
誉田 哲也
文藝春秋

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☆あらすじ☆

武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。
敗北の悔しさを片時も忘れない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。
相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが・・・。
(文庫裏の紹介文より)

以前から読んでみたいと思っていた『武士道シックスティーン』が文庫になったので、即買って、読みました。
おもしろかった~!!

見守るしかできなくて』を読んで、誉田哲也さんはいいな~と思ってました。
他の作品もよみたかったけど、誉田さんの作品は、警察小説がほとんど。
「う~ん、未知のジャンルだ!どうしよう?困った!!」そんな風に、思ってました。
『武士道シックスティーン』を手にしたとき、「えっ?これって、誉田作品なの!?」と驚くやら、嬉しいやら。

剣道一筋の香織のキャラは強烈で、「それは、ないでしょ!?」と、つっこみどころが満載。
対する、早苗は癒し系キャラで、二人のバランスが、いいさじ加減で描かれていて、とても読みやすい。
それぞれの家族、教師、剣道の師匠などの登場人物も、魅力がいっぱい。

なので、この作品、『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』に続いていくのです。
あ~、楽しみ~♪  おすすめ度は、★★★★☆。

映画も公開予定ですって♪→映画『武士道シックスティーン

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片耳うさぎ

2010-02-12 10:39:05 | 
片耳うさぎ (光文社文庫)
大崎 梢
光文社

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☆あらすじ☆

小学六年生の奈都は、父の実家で暮らすことになった。
とんでもなく大きくて古い屋敷には、気むずかしい祖父に口うるさい大伯母。
そのうえ「片耳うさぎ」をめぐる不吉な言い伝えがあるらしいので、奈都は怖くてたまらない。
奈津の母親が不在の間、屋敷に泊まることになった中学三年生のさゆり。
隠し階段に隠し部屋があると聞いて、「冒険がはじまる」と張り切るばかり。
そして、事件は起こるのだった。

「草稿からひとすくい」の第2弾。読んだのは、2ヶ月くらい前かも
配達あかずきん』と同じ作者の作品です。
生活感あふれる描写のなかに、ちょっとした事件が起こり、謎を解決していく、というパターンは似てます。
大崎梢の書くミステリーは、怖がりの私でも安心して読むことができるので好きです。

本のはじめに、お屋敷の見取り図があるのもGOOD!!想像がふくらみます。
さゆりといっしょに探検してみたくなりました。おすすめ度、★★★☆☆
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配達あかずきん(再読)

2010-02-07 21:23:47 | 
配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
大崎 梢
東京創元社

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山下達郎のラジオ番組の中で、「棚からひとつかみ」というコーナーがあります。
それは、山下達郎個人のレコード・CDのコレクションの中から、リスナーに音楽を紹介するというコーナーです。
~で、そのコーナーの真似をして、私も本の紹介をしたいと思います。
題して、「草稿からひとすくい」

☆あらすじ☆

「いいよんさんわん」~近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。
コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性。
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真。
駅ビルの6階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組んでいく。
本格書店ミステリ、シリーズ第一弾!

書店員の謎は、書店員が解かなきゃ!~をキャッチコピーにしたシリーズ。
本好き、本屋好きにはたまらない一冊です。
謎解きが楽しめるのはもちろんですが、元書店員ならではの細かい描写がたまりません♪

このあと、『晩夏に捧ぐ』『サイン会はいかが?』とシリーズは続きます。
どれもおもしろいけど、デビュー作の本作が一番好きです。
おすすめ度は、★★★★★


~さて、今の職場と、前の職場とあわせて、9年間本に携わる仕事をしてきました。
が、職場の改装に伴い、書籍売り場の閉鎖が決まりました。
2月14日以降、私は、どこの売り場に配属されるのでしょう?不安です


コメント (2)
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食堂かたつむり

2010-02-06 19:41:16 | 
食堂かたつむり (ポプラ文庫)
小川糸
ポプラ社

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☆あらすじ☆

同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりにも多くを失った衝撃から、倫子はさらに声も失う。
山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。
それは、一日一組だけのお客さまだけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。
倫子の作る料理を食べると、願いがかなう。という噂が広がり、食堂は順調に歩み始めるのだが・・・。

映画『食堂かたつむり』の主役は、柴咲コウさん。
彼女をイメージしながら、丁寧に作られる料理にほっこりした気持ちで読んでいました。
ところが~哀しい出来事が訪れて、呆然
本を閉じたくなるくらい、リアルで辛かったです
この場面があるのなら、映画館には行けないよ

本のおすすめ度は、★★☆☆☆
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