有川浩の短編集。★★★★☆
「クジラの彼」
合コンで出会った史上まれに見る高物件の彼は、次にいつ会えるかわからない潜水艦乗りだった。
「ロールアウト」
果てしなく続く長い通路にならぶトイレをめぐり、彼女の戦いが始まった。
「国防レンアイ」
生意気で居丈高なクセにめちゃくちゃかわいい彼女とは、腐れ縁8年の単なる同期なのだが。
「有能な彼女」
素敵すぎる彼女と、今ひとつじしんのない俺。さらに年の差が気になってなかなか結婚をきりだせなくて。
「脱柵エレジー」
純情は悲壮?滑稽?あるいは迷惑!?あのフェンスを越えれば、彼女に会える!はずだった。
「ファイターパイロットの君」
強くて、きれいで、凶悪にかわいい君を僕はどうやって守ったらいいんだろう。
~以上6作+あとがきで、1470円。買えばよかった、と後悔してます。
そのくらいおもしろいです。何度でも読みたいです。
有川浩お得意の、ベタ甘ラブロマです。
読んでると、顔がゆるんでくるのがわかるほど、です。
あ~、はずかしくなるけど、きらいじゃないかも~
『海の底』の冬原と夏木、望の3人と、『空の中』の高巳と光稀が登場。
「また会いたい」という願いがかなって、大満足
初めての佐藤多佳子の作品。うん、良かった!★★★★☆
話題になり始めたころから、読みたいと思い続けた作品です。
直木賞候補になり、現在は本屋大賞ノミネート中。
1巻「いちについて」、2巻「よーい」、3巻「どん」の三部作。
図書館にリクエストして、ようやく読むことができました。
神谷新二には、天才的MF・神谷健一という兄と、天才的スプリンター・一ノ瀬連という親友がいる。
中学時代にサッカー部を辞めた新二は、高校では、連とともに陸上部に入る。
そこで、100M走を走る連をみて「いつか連と並んで走る。いつか連を追い越したい」という大きな目標を見つける。
体力のある新二は、春高陸上部の仲間や、顧問のミッチャンに助けられ、成長し、ランナーとしての力を養っていく。
高校1年生から、3年生までの新二と連の陸上生活を中心に、物語は進んで行き、ラストは、インターハイを目指す大会が描かれている。
~連の登場する最初の場面から、すーっと物語の中に惹き込まれてしまいました。
陸上部初心者の新二と一緒に、陸上のいろはを覚えながら、読み進むことができます。
僅か10秒の100M走競技にドラマあり、4×100Mの四継リレーにドラマあり。
今まで、地味だな~とぼんやり思ってた陸上競技への思いを一変させられました。
どきどきするし、はらはらするし。こんなにも熱い競技だったんだね
今年のお正月、初めて箱根駅伝のテレビ中継をみました。
往路で、今井選手(名前、あってるかな)が、ぐんぐん走る姿は、かっこよかったです!
世界陸上も近いし、2007年は陸上に注目の年になりそうな予感がします。
練習帰りのK高陸上部。
毎日、放課後になると、シュンの通うK高陸上部のメンバーは、学校から徒歩で30分くらいの距離にあるS陸上競技場に練習に出かけます。
我が家は、学校と競技場のほぼ中間地点なので、彼らの姿をいつも見ていました。
そして、シュンがK高に入学してからは、彼らの姿を身近に感じるようになりました。
全国デビューしたサッカー部や、甲子園をめざす野球部にくらべると、小さな陸上部だけど、がんばってます。
応援してます。