中村 航著小学館 (2006.11)通常24時間以内に発送します。
これって、最強かなぁ?★★☆☆☆
一浪して大学生になった僕は、十月の文化祭のとき、視力が2.0の彼女に出会う。
初めての春休みがおわり、新学期の初日「もみじ饅頭」を手渡しながら、彼は「今度映画を観に行きませんか?」と誘い、二人の交際が始まる。
それから二ヶ月間、ほとんどの時間を一緒に過ごした結果、学業に歪が生じてしまう。
そこで、二人は話し合い、電話をかける曜日と時間を決め、デートも週に一度にする。
ゆるやかで淡い男女交際に、物足りなさを感じる僕と、「とても快適」という彼女。
この恋の行方は、どうなっていくのだろう。
~という話なのですが、「絶対」や「最強」の恋物語を期待していたから、「あれっ?」と拍子抜け。
二人のほかには、僕の友人・坂本、坂本の先輩・木戸さん、彼女の友人・Bが登場します。キャラクター設定はおもしろいのに、話が広がっていかなくて、物足りない感じ。
『リレキショ』も、『ぐるぐるまわるすべり台』も、同じ印象を受けました。
文章は上手いし、さくっと読めるんだけどな。
おまけ:杏のツボ
物語の中で、弓道の場面が詳しく描かれた場面があります。
「射法八節」なる言葉は、シュンから聞いたことがあるぞ~なんて思いながら、読みました