三羽 省吾著角川書店 (2006.5)通常24時間以内に発送します。
はじめての三羽省吾(みつば・しょうご)さんの作品。★★★★☆
蜷谷(になたに)村は、半年前に、大型台風に襲われ、水害で壊滅状態になった。
幸い人命を失われることはなかったが、村民のほとんどが職を失い、避難所でくらすこととなった。
そんな村の人たちが待ち望んでいるのは、蜷高野球部の活動再開。
しかし、グランドがなく、蜷高バッテリー・コーキ(投手)とモウ(捕手)は、キャッチボール、バッティングセンター、ナンパで時間を潰す毎日だった。
ある日、そんな二人と蜷高ナインのもとに、朗報が訪れる。
春の甲子園に選抜出場したK高から、グランド提供の申し入れがあったのだ。
K高の監督・結城は、蜷高の監督・大木の教え子だったらしい。
その結城が、「K高野球部のためにも、ぜひうちのグランドで合同練習をしてほしい。」と頼んだのだ。
身長190CMと恵まれた身体を持ち、速い球を投げるコーキとモウのバッテリー。
選抜でノーヒットノーランを記録した、K高野球部の狭間(投手)と矢中(捕手)のバッテリー。
この4人と、マネージャー琴子と春菜。それぞれの仲間たち。
多くの高校生と、避難所で暮らす人々の熱い思いを乗せて、進む物語。
この二つの高校は、戦うことができるのか?
甲子園の切符を手にするのは、蜷高か?K高か?~
夏、真っ盛り。高校野球の各予選も、決勝近し。
というこの時期に、ピッタリなこの作品。堪能しました。おもしろかったです!!
読んでいる間、個性豊かな面々なので、登場人物ひとりひとりが、目の前にいるような気がしてました。
高校野球も、良いね
(久々に、あだち充の漫画を読みたくなりました)
三羽さんも、『東京バンドワゴン』の小路さんも、ブログの記事で出会いました。
この新しい出会いに、うきうきです